オンキヨーホームエンターテイメントは3月31日、2021年3月期の決算が債務超過見込みとなったことを受け、東京証券取引所の上場廃止基準に抵触する見込みになったと発表した。これにより、7月末頃に上場廃止となる見込みだ。
同社は、2020年9月25日付で、債務超過の規程に基づき、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄になっていた。上場廃止の回避を目的に、新株予約権の発行なども実施していたが、支払遅延の解消の遅れや部品の供給状況の逼迫などによる売上と利益の減少が見込まれることに加え、旧米国販売代理店の経営状況悪化による貸倒引当金の計上を見込んだことなどにより、業績予想における当期純損失は59億8000万円となり、結果として債務超過解消のための不足額が23億1900万円残る見込みとなった。
なお、上場廃止後も株式を保有した場合は、株主としての権利は従来どおりになるとしている。
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