スペースリーは3月29日、360度パノラマVR上の家具のCGモデルを、手動に加え、AIが間取りに合わせて自動で配置する、家具シミュレーター「AI空間設計」ベータ版の提供開始を発表した。
スペースリーは、どこでもかんたんVRのクラウドソフト「スペースリー」を運営。今回のAI空間設計は、実際に販売されている家具などのCGモデルを、VR空間上で自由に配置し、シミュレーションできるオンラインのクラウドシステムだ。
家具ブランドは、カリモク、コクヨ、Francfranc、日本フクラなど、37の家具ブランドが参画し、各社の実在する家具のCGモデルでのコーディネートが可能。家具データの一部は、オープンリソースの「RoomCo AR(ルムコエーアール)」、安心計画の「ウォークインホームroom」から提供を受けている。
事業者は、360度カメラで撮影した部屋のパノラマVR画像をスペースリーにアップロードし、シーンがまとまった内見用のパノラマVRコンテンツを制作して、実在する家具で空室のバーチャルホームステージングが可能となる。
また、顧客とのURL共有や、シミュレーター自体を自社ウェブサイトに掲載することが可能で、入居を希望する部屋のVR空間上で、顧客自身による家具コーディネートのシミュレーションも可能だ。
さらに、手動でCG家具を配置するだけでなく、AIが間取りに合わせておすすめの家具を配置する、自動バーチャルホームステージングの機能も備える。
今後は、家具に限らず小物や家電製品などのアイテムの充実に加え、使い勝手および品質向上などのプロダクト改善を進めるとしている。
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