ケイアイスター不動産は3月25日、同社グループ会社のカーザロボティクスとインディ・アソシエイツが、インディ・アソシエイツ開発の遠隔操作ロボット「MORK(モーク)」を使った住宅展示場用接客ロボットの共同開発に合意したと発表した。
MORKは、AIによって自動的に動作するロボットではなく、インターネット経由で人が操作するロボットだ。各所に設置されたロボットに、スイッチ一つで乗り換えが可能で、接客業務やコミュニケーションツールとして活用できる。
PCのアプリから、遠隔地のロボットを操作でき、移動して自分の見たい方向に首を振ることが可能。ヘッドホンとマイクを使って、現地の人と会話をすることも可能だ。
人の対応によるきめ細やかなコミュニケーションが可能で、スキルのあるスタッフであれば、場所を問わず接客できるため、リモートワークを希望するスタッフをオペレーターとして継続的に雇用できるほか、移動や待機時間の削減が期待できる。
これまでは主に、空港やホテルに導入されていたが、今回初めて住宅展示場に導入。3月5〜7日までの期間、MORKを群馬県前橋市にあるIKIの展示場「ひら家がミレルン!前橋展示場」に配備し、ロボットによる非接触営業の実証実験を行った。
実証実験では、カーザロボティクスの社員がロボットを操作し、遠隔で住宅展示場を案内した。来客者役からは、終始人間の介在のない、純粋なロボットによる接客と間違われるほどの成果を得られたという。
今後は、カーザロボティクスが提示する基本要件に合わせ、インディ・アソシエイツが住宅展示場モデルの設計・開発を担当。試作モデルで接客シミュレーション等を行って検証しながら、住宅展示場に特化した遠隔操作ロボットを共同開発し、2021年夏ごろを目途に、住宅展示場モデルの実践投入を目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス