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5.1chをスピーカーケーブルなしで接続--自由なホームシアター、オンキヨー「SOUND SPHERE」

加納恵 (編集部)2021年03月23日 08時30分
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 ケーブルをなくし、レイアウトフリーでスピーカーを配置できる。しかも5.1chでーー。そんな夢のようなスピーカーが発表された。「SOUND SPHERE(サウンド・スフィア)」と名付けられたシステムは、音声信号の送信に、日本初上陸のワイヤレス伝送技術「WiSA(ワイサ)」を採用。96kHzのロスレス音声の伝送を実現している。

「SOUND SPHERE」
「SOUND SPHERE」

 手掛けたのは、AVアンプやスピーカーなど、長くオーディオ製品の開発、製造、販売を担ってきたオンキヨーホームエンターテイメント。ホームシアターとしてサラウンドシステムを数多く扱いながら「日本市場におけるサラウンド製品のありかた」を模索する中での、1つの答えがSOUND SPHEREだという。

 「AVアンプは欧州や北米で年間45万台程度の売上があるが、日本における販売台数は年間1万台程度とそれほど大きくない。ただ、巣ごもり需要もあり、大画面テレビが家庭に浸透し、VODサービスの普及にともない、自宅で映画や音楽ライブなどを楽しむ人が増えてきている。コンテンツの感動や驚きを倍にするのは、高画質な映像に見合った高音質があってこそ。そんな体験をしてほしいという思いから、より簡単に設置ができるサラウンドスピーカーの開発に至った」とオンキヨーホームエンターテイメント 商品プロジェクト部の渡邉彰久氏は背景を話す。

 WiSAは、米国のサミットセミコンダクターが開発したワイヤレス伝送技術。オーディオのワイヤレス伝送技術として使用されることの多いBluetoothに比べ、伝送可能音声チャンネル数が8ch(Bluetoothは2ch)と多く、非圧縮での伝送ができること、伝送可能最大サンプリング周波数が96kHz(同48kHz)と高いことが特徴だ。

 オンキヨーでは約4年前、欧州向けの2.1chスピーカーにWiSAを搭載。販売価格が15万円程度と高価だったこともあり、販売数的な伸びは見られなかったという。「ヒットモデルとはならなかったが、伝送技術自体は素晴らしい。音声遅延もBluetoothが約220msecなのに比べ、WiSAは約5.2msecとほぼないような状態。何より、サラウンドシステムを設置する際のスピーカーケーブルがいらず、レイアウトフリーを実現できる」と渡邉氏はその魅力を説明する。

 新たなワイヤレススピーカーとして期待が集まるSOUND SPHEREだが、高音質にこだわったこともあり、2.1chシステムで一般販売予定税込価格は7万4800円、3.1chシステムで同8万9800円、5.1chシステムで同10万9800円と販売価格もハイグレード。「新規格ということもあり、市場でどう受け入れられるのか反応を確認したかった。そのため『GREEN FUNDING』でクラウドファンディングという手法を利用した」(渡邉氏)と話す。すでに、500万円の目標金額に対し約2600万円の支援金額を集める。先行割引価格で提供している製品は売り切れが出るほどの人気ぶりだ。

5.1chシステム
5.1chシステム
3.1chシステム
3.1chシステム
2.1chシステム
2.1chシステム

 SOUND SPHEREは、WiSA対応送信機、兼用のフロント、リアスピーカー、センタースピーカー、サブウーファーから構成。通常、サラウンドシステムを組むときは、AVアンプが中核の役割を果たすが、WiSA対応送信機がそれに代わることで、コンパクトなシステムに仕上がっている。

 WiSA対応送信機には、eARC/ARC端子、光デジタル入力端子を備え、付属のHDMIケーブルでテレビを送信機と接続。さらに各スピーカーを電源ケーブルにつなぎ配置することで、セットアップができる。eARCにより非圧縮での音声伝送を実現する

 「各スピーカーに電源への接続は必要になるが、スピーカーケーブルを部屋にはわせることを考えると電源ケーブルの接続は格段に楽。設置の簡単さから、普段はスピーカーを収納しておいて、使うときにだけ設置するといった使い方もできる」(渡邉氏)とサラウンドスピーカーを「しまう」という選択肢も用意する。

 自然に太く、力強さを感じさせる音作り。フロントスピーカーは高さ171mm×幅110mm×141mmとコンパクトボディだが、MDF材を使用した筐体と30Wのアンプにより、サイズ以上の迫力を感じさせる。

スピーカーは専用アプリから設定できる
スピーカーは専用アプリから設定できる

 オンキヨーホームエンターテイメント 国内販売推進課の長田眞由子氏は「アーティストの音楽ライブなど、テレビだけで楽しんでいたが、テレビにスピーカーを追加して聴いてみると、家でもライブ会場の感動を体験できることがわかった。その感動をまだ知らない人は多い。ホームシアターというと、オーディオ好きなどハイエンドな層をイメージしてしまうが、この体験を知ってもらうことで、音楽ファンにも刺さるはず。それだけのポテンシャルをSOUND SPHEREは持っている」と、自らの体験を踏まえ話す。

 オンキヨーが提案する“ひとつ上のホームエンターテイメント”を、SOUND SPHEREは新しいサラウンドスピーカーという形で実現する。

オンキヨーホームエンターテイメント 商品プロジェクト部の渡邉彰久氏(右)、国内販売推進課の長田眞由子氏(左)
オンキヨーホームエンターテイメント 商品プロジェクト部の渡邉彰久氏(右)、国内販売推進課の長田眞由子氏(左)

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