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約4人に1人が「離職意向あり」--Unipos、「仕事と心理的安全性」に関する調査レポート

佐藤和也 (編集部)2021年03月06日 08時30分
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 コラボレーション改善クラウド「Unipos」を運営するFringe81 Uniposカンパニーは、「仕事と心理的安全性」に関する意識調査を実施。その結果を3月4日付で公表した。調査期間は2月9~10日、対象は全国の上場企業に勤務する20~59歳の男女377名(男性193名、女性184名)で、インターネットリサーチによるもの。

 心理的安全性は、組織・チームのカルチャーを表す言葉。「組織・チームの誰もが、地位や経験に関わらず、率直に意見を言い、また素朴な疑問を呈せること」となっており、「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」という4つの因子で構成。4因子を測定する為の20個の設問結果を、1~7ptで計測し平均値として算出したのがPSJ値(心理的安全性スコア)としている。

心理的安全性をつくる「4つの因子」(※イラスト引用:書籍「心理的安全性のつくりかた」)
心理的安全性をつくる「4つの因子」(※イラスト引用:書籍「心理的安全性のつくりかた」)

 「あなたは、この職場で働き続けたいと思っていますか?」という質問に対し、「当てはまる」「どちらかと言うと、当てはまる」と働き続けたい意向を回答した人の合計は、278人で73.7%。「どちらかと言うと当てはらない」「当てはまらない」と、離職したい意向を回答した人の合計は、99人で26.3%。約4人に1人が「離職意向がある」ことを示している。

 「あなたは、この職場で働き続けたいと思っていますか?」という質問に対し、回答群ごとに心理的安全性スコア(PSJ値)を確認したところ、「当てはまる」「どちらかと言うと、当てはまる」と回答した人のPSJ値は4.22pt。「どちらかと言うと当てはらない」「当てはまらない」と回答した人はPSJ値3.38ptとなり、0.84ptも低いことから、離職意向の高い傾向のある人は心理的安全性が低いことを示しているという。

 この回答において、心理的安全性の4因子のなかで最も違いが表れたのは「助け合い因子」。「この職場で働き続けたくない人(当てはまらないと回答)」の方が「働き続けたい人(当てはまる)」より、助け合い因子のPSJ値が1.5ptも低いことから、職場にトラブルや行き違いがあった時、部門や役職を越えて相談・協力し合える体制や、犯人探しではなく問題を建設的に解決する雰囲気など、助け合いのし易い組織づくりが離職意向の軽減に繋がっている事がわかる結果になったという。

 「あなたは、今の職場で働くことに満足していますか?」という質問をし、回答群ごとに心理的安全性スコア(PSJ値)を確認したところ、「当てはまる」「どちらかと言うと、当てはまる」と回答した人のPSJ値は4.19pt。「どちらかと言うと当てはらない」「当てはまらない」と回答した人のPSJ値は3.68ptと、満足している人と比べて0.51ptも低いスコアに。職場満足度の高さと、心理的安全性の相関が見られるという。

 この回答において、心理的安全性の4因子の中で最も違いが表れたのは助け合い因子。今の職場に「満足していない人(当てはまらないと回答)」の方が「満足している人(当てはまると回答)」より「助け合い因子」のPSJ値が1.34ptも低いことから、助け合いのし易い組織づくりが、職場の満足度に繋がっている事がわかるという。

 「職場内で『もっとこうした方が仕事がうまくいく』と思った時、提案をしたいと思いますか?』という質問をし、回答群ごとに心理的安全性スコア(PSJ値)を確認したところ、「したいと思う」「どちらかと言うと、したいと思う」と回答した人のPSJ値は4.08pt。一方「どちらかと言うと、したいと思わない」「したいと思わない」と回答した人のPSJ値は3.81ptとなり、提案したい群は、そうではない群と比べて0.27pt高いことから、職場での改善提案の意向が高い人は、心理的安全性がやや高い事がわかった。

 この回答において心理的安全性の4因子の中で最も違いが表れたのは「挑戦因子」。改善提案を「どちらかと言うと、したいと思わないと回答」した人の方が「したいと思うと回答」した人より「挑戦因子」のPSJ値が0.44pt低いことから、挑戦のしやすい組織づくりが、職場の改善提案率向上に有効であると指摘する。

 調査結果について、心理的安全性を計測・可視化する組織診断サーベイの提供を行う、ZENTechの取締役チーフサイエンティストの石井遼介氏は、0.5pt差があれば差がある。1pt差があれば大きな差があることを踏まえ、「心理的安全性の低さは離職に繋がりやすいことは先行研究からも分かっていたが、改めて離職意向、職場満足の高低と、助け合い因子と大きく相関した点については、コロナ禍の現在だからこそ重要なメッセージ性のある数値だと感じている」という。

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