NTTドコモは3月1日、オンライン特化プラン「ahamo」で利用できるスマートフォン93機種を公開した。あわせて、ahamo開始記念としてスマートフォン3機種を特別価格で提供。プラン自体の料金も、2980円(税別)から2700円(税別)に値下げしている。
ahamoは、デジタルネイティブ世代をターゲットにしたプランで、4G/5Gともに20GBまでのデータ通信に加え、5分以内の通話定額(超過分は30秒ごとに20円)に対応。20GBのデータ容量はテザリングや82カ国での国際ローミングでも利用できる。また、申し込みから相談、故障手続きなどのサポートすべてをオンラインで完結しているのも特徴。先行エントリーキャンペーンの申込数は160万ユーザーを突破しているという。
競合のKDDIやソフトバンクでは、5分の通話定額を500円のオプションとして切り離して、オンライン特化型プランを20GB月額2480円(税別)で提供しているが、ドコモでは「分離したほうが良いのではという声もあったが、ドコモの利用者だと20代の約9割が何らかの形で音声を利用」と説明。シンプルなプランの提供を掲げていることもあり、5分の通話定額を込みにしたプランを維持する。一方で、他キャリアと比べて割高に見えることから280円を割引。税込みでも2970円と3000円を切った。
これまで、ahamoの仕様として、契約年数の引き継ぎ、ファミリー割引グループ内でのドコモからahamoへの通話無料、「みんなドコモ割」のカウント対象を発表しているが、今回新たに「ケータイ補償サービス」の引き継ぎを発表した。ドコモで購入した端末が故障した場合でも、ケータイ補償サービスに加入していれば、ahamoのオンライン窓口から故障の申請が可能となった。
さらに、「dカードGOLD」ユーザーの特典も発表。3月26日より月当たり300ポイントを上限に、利用金額の10%のdポイントを付与するほか、dカードボーナスパケットとして、dカードを月額料金の引き落とし先として設定した場合、2021年9月から「dカード」契約者はプラス1GB、dカードGOLD契約者はプラス5GBを提供する。
ahamoでは、3月26日の提供開始時にSIMカードやスマートフォンの配送などで遅延が予想されることから、4月15日以降に契約時期を遅らせたユーザーに対し、dポイントを3000ポイント付与する混雑緩和策も実施する。先行エントリーで付与される3000ポイントとあわせて、合計6000ポイントが受け取れるとしている。
動作確認済み端末は、iOS端末で「iPhone 6」以降の21機種。最新モデルの「iPhone 12」をはじめ、初代「iPhone SE」なども確認済みとされており、KDDIのpovoが「iPhone 8」以降のモデルに限定しているのと比べると、対象端末は広い。Androidもドコモが販売したもので72機種が対応。今後は、他キャリアモデルやSIMフリーモデルの動作検証も進め、随時サイトに掲載するという。
そのほか、ドコモではahamo開始記念として、「iPhone 11」「Galaxy S20 5G」「Xperia 1 II 5G」の3機種を用意。価格は、iPhone 11が新規契約で4万9390円(税込)から、機種変更は6万2590円(税込)から。Galaxy S20 5Gは、新規契約で6万2700円(税込)、機種変更で7万400円(税込)。Xperia 1 II 5Gは、新規契約で7万1500円(税込)、機種変更で7万9200円(税込)で提供する。
ahamoで利用するスマートフォンは、ドコモオンラインストアで取り扱っている端末を購入することも可能。今後は、ahamoプランのままドコモオンラインストアで購入できるようにするとのことだが、サービス開始当初は、一度「ギガホ」プランとして購入したあとにahamoへプラン変更することを推奨している。ストアでは、「白ロム」という回線契約なしの状態で単体購入も可能だが、割引が一切ない価格になってしまうという。
なお、ahamo向けに用意する3機種は、あくまでも開始記念として提供するものであり、今後もこうしたahamo向けのオススメ端末をラインアップしていくかは、ユーザーの声を聞いて検討するという。
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