応用地質と千葉県大多喜町は2月24日、河川の増水や越水を検知する防災IoTセンサと防災モニタリングカメラ、周辺住民に危険を知らせる警告灯からなる防災情報システムを設置し、豪雨災害対策技術の実証試験を開始した。最新IoTを使い、地域の防災力向上を目指す。
豪雨災害対策技術の実証試験は、大型台風や局地的豪雨の発生回数の増加により、河川の氾濫や土砂崩れなどの被害を受けて実施するもの。大多喜町では、早期に災害の予兆を検知するとともに住民の自主的避難を促す新たな防災体制の構築が課題になっていた。
増水や越水を検知する冠水センサ「冠すいっち」や、センサと連動して現地画像を取得する防災モニタリングカメラ、センサと連動して周辺に警戒を通知する警告灯から構成され、大多喜町内の水路にこれらシステムを設置。「ハザードマッピングセンサソリューション」にも組み込まれたエッジコンピューティング、LPWA、IoT/クラウドによる多点型防災センサを採用し、面的、広範囲、リアルタイム監視といった機能に、エリアに網羅された視認性の高い警告灯機能を合わせ、迅速かつ効果的な冠水情報の発信を実現するとしている。
冠すいっちで検知した情報やカメラで撮影した画像は、大多喜町の防災関係者にリアルタイムで通知。現地では警告灯が発光し、周囲に危険を知らせる。
今回の実証試験では、実証試験では、防災IoTセンサや防災モニタリングガメラが検知した情報を活用したオペレーションや、周辺への危険周知方法などの有効性を検証する。
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