エクサウィザーズは2月22日、介護記録AIアプリ「CareWiz 話すと記録」(iOS)を4月にリリースすると発表した。
同社によると、介護サービス事業所・施設では、介護スタッフが1日の介護記録保存やほかのスタッフへの申し送りをするために、介助を終えたあとにPCなどで介護記録を入力する必要があるという。しかし、現場で介助をしながら介護記録のためのメモを取ったり、介助を終えたあとに入力作業したりする負担は大きい。そこで同社は、介護現場の声をもとに、介護記録AIアプリを開発したという。
このアプリは、介護サービス事業所・施設の利用者名と介助の内容を声に出して発話することで、AIが介護記録に関連する言葉だけを読み取り記録化できることが特徴。保存された記録は、カラフルなカード形式で表示される。介護スタッフはアプリを見るだけで、介護を必要としている人がどれくらい食事や水分を取ったか、どのような様子だったかを簡単に確認できるようになる。
加えて、全国1万2000の介護サービス事業所・施設や障がい福祉サービス事業所で導入されているケアコネクトジャパンの介護記録・請求ソフト「CAREKARTE」との連携が可能。「CareWiz 話すと記録」を使って声で記録をしたあとは、CAREKARTEにデータ連携して、介護記録・情報共有・保険請求までを一気通貫でできるようになる。
同社によると、介護サービス事業所・施設でのユーザー調査では、記録自動化によりスタッフ1人あたり、1日40分の時間削減を実現したという。今後は、他の介護記録・請求ソフトとの連携を増やし、導入可能な介護サービス事業所・施設の拡大を目指すとしている。
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