新型コロナウイルスの世界的流行を受け、開発者らが競って市場のニーズを取り込もうとする中で、自動精算の普及が加速している。2021年には、地元商店の中にもこの技術を導入するところが出てくると見込まれており、レジや精算処理が完全になくなり、「Grab and Go」(手に取って店を出る)と呼ばれるシームレスな買い物体験に取って代わられるとみられている。
最新の事例は、20店舗の無人コンビニという形で、2021年第1四半期に登場する。これは、人工知能(AI)を利用し、非接触型の無人化した買い物体験を開発しているAiFiの成果で、データドリブンの無人店舗を開発しているWundermartとの提携によるものだ。
「新型コロナウイルスのパンデミックは私たちの生活のすべてに変化をもたらした。買い物のやり方もそうだ。このような変化によってイノベーションが必要になったため、AiFiはWundermartと提携し、同社の無人店舗を完全な非接触型にする」とAiFiの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のSteve Qu氏は述べ、「当社のコンピュータービジョン技術はWundermart店舗での便利な体験を向上させ、顧客が効率的で安全なやり方で日常生活を続けることを可能にする」とした。
自動チェックアウト方式は世界中で勃興し、その数を増している。AiFiとWundermartの提携はその一例だ。ロックダウン中に衛生問題に改めて重点が置かれたことにより、非接触型のチェックアウト方式の開発と採用が促進されている。
AiFiのソリューションは、カメラだけを利用するアプローチという点で魅力的だ。実装の費用対効果が高く、既存の小売環境に短期間で導入できる。Wundermartは提携の一環としてAiFiの「OASIS」を実装し、サプライヤーによる商品の自動補充を追跡する計画で、これによりパフォーマンスやデータの整合性が高まるとしている。買い物客はアプリをスキャンするかクレジットカードをスキャンするか、また、スキャンをするのが買い物の前か、後かを選ぶことができるという。商品を選ぶ際にはスキャンをする必要がない。
「AiFiの技術は顧客に楽しくて便利で安全な買い物体験を生み出す当社の取り組みを後押ししてくれる。顧客は単にスキャンをして欲しいものを選び、出ていくだけだ」とWundermartの共同創業者であるLaurens de Kleine氏は述べた。「また、このシステムは自動補充の精度を高める事にも利用できる。(中略)AiFiはコンピュータービジョン技術の先駆者であり世界的リーダーとなっている。今回の提携により、小売業の未来を変革するという私たちのミッション一歩近づくことができる」
この技術には顧客の行動と商品のパフォーマンスについての豊富な知見をもたらしてくれるという効果もある。この知見は、実店舗がデータドリブンなデジタル店舗に一層効果的に対抗するのに役立つ可能性もある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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