JX通信社は2月15、同社が運営するニュース速報アプリ「NewsDigest」(iOS/Android)において、16歳以上の全国民の新型コロナワクチン接種スケジュールをAIで予測する「新型コロナワクチン接種予測」機能の提供を開始した。NewsDigestの特設ページ内に搭載しており、無料で利用できる。
政府は、希望する16歳以上の全国民を対象に、新型コロナウイルスのワクチン無料接種を計画している。同社によると、新型コロナの集団免疫の成立には、人口の7割程度の接種が必要とされているが、そのためにはワクチン接種のための各プロセスが遅滞なく機能し、接種の機会が広く、早く行き渡ることが重要だという。
そこで同社は、年齢や居住する地域、基礎疾患などを入力すると、自身に接種の機会が回ってくる時期を判定する「新型コロナワクチン接種予測」機能を開発した。データサイエンスを専門とする米イェール大学助教授で、半熟仮想代表の成田悠輔氏が監修しており、同機能を共同で開発したという。
また、開発にあたっては、全国1700超のすべての基礎自治体を対象に独自調査を実施。2月上旬時点で全国約700の自治体から得た調査への回答(年内に人口の7割が接種する目処が立っていない)や自治体ごとの人口統計などの基礎データ、各都道府県の接種計画を分析し、予測結果の算出に反映しているという。
機能の公開については、日本国民のワクチンへの高い関心に応えるとともに、自治体ごとの接種スケジュールといったロジスティクス上の課題をデータサイエンスによって明らかにすることで、より広く、早く行き渡ることへの貢献を目的としているという。同社では、結果の確認は一度きりではなく、時間をおいて繰り返し確認することをすすめている。
今後も、実際にワクチン接種を受けた人のデータ提供を受けるなど、機能の拡張を準備しており、予測結果も新たな情報やデータをもとに定期的にアップデートしていく予定。
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