カシオ計算機は1月27日、アシックスとスポーツを通して健康で活気ある社会の実現を目指した価値共創事業を本格的に開始すると発表した。
共創事業の第一弾として、ランナー向けパーソナルコーチングサービス「Runmetrix(ランメトリックス)」の提供を3月4日に開始する。
2020年2月にランニングフォームを手軽にチェックできるウェアラブル製品として初披露したサービスだ。
スマートフォンアプリ、モーションセンサー、G-SHOCKを組み合わせたランナー向けのパーソナルコーチングサービスとなっており、スマートフォンアプリは、1月27日に先行してリリース。3月4日発売のモーションセンサー「CMT-S20R-AS」(税込1万4080円)、腕時計のG-SHOCKシリーズ「GSR-H1000AS」(税込5万7200円)と連携することで、コーチングサービスの利用が可能となる。
アプリと端末によって、初心者から上級者まで、ランナーの目的やレベルに合わせたパーソナルコーチングを実現するという。
なお、3月4日以前はスマートフォンのGPSを利用することで走行時間や距離、軌跡などランニング計測と記録の管理が可能となっている。
近年、医療や介護に依存することなく、自立した生活を送ることができる健康寿命という考え方の重要性が高まっている。また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、スポーツ・健康への意識がこれまで以上に高まっているほか、リモートでのコーチングシステムの需要が増すことが予想され、それらをサポートする取り組みが求められている。
その課題を解決するべく、ランナー向けのパーソナルコーチングサービスRunmetrixを開発した。
モーションセンサーを用いることでランニングに関する20種類以上もの指標を算出。ランナーにとって分かりやすい項目に置き換えることで、走りの特徴を可視化し、改善点や練習プログラムなどを提示するという。
従来のアプリサービスの多くは、距離、ペース、ピッチ、ストライドといった項目を測定して記録するという機能が主だったが、同サービスでは、よりランナーのニーズに寄り添った機能を搭載。モチベーションの維持向上をサポートする。
同社によると、スポーツが心身の健康にもたらす効果に注目し、同社がもつウエアラブルデバイスの開発力やセンシング技術のノウハウと、アシックスがもつスポーツ工学の知見やデータという両社の強みを生かし、スポーツ・健康市場においてひとりひとりにパーソナライズされたユーザー体験の提供を進めていくという。
今後両社では、ランニングのみならず健康領域にも拡大を進め、共創事業の第二弾としてウオーキングの新サービス「Walkmetrix(ウォークメトリックス)」の提供も予定。10月の導入を目指している。
さらに、各自治体の健康的な街づくりの取り組みをサポートするなど、サービスの提供以外においてもスポーツ&ウエルネスソサエティーの実現を目指した事業を積極的に進めるという。
加えて、同構想の積極的な推進に向けた合弁会社の設立も検討していく。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」