リクルートキャリアは1月22日、全国の20~60代の新型コロナウイルス禍でテレワークをするようになった就業者に、仕事に関するアンケートを実施。その結果を公表した。調査対象は企業に勤める正規の従業員で、2020年1月以降にテレワークを実施した2272名。調査期間は2020年9月26~28日で、インターネット調査によるもの。
新型コロナウイルス感染症の影響によってテレワークを経験した人の59.6%が、テレワーク前の出勤をしていた時にはない仕事上のストレスを感じていたという。さらに、ストレスを感じたと回答した人に、そのストレスは解消できたかどうかを確認したところ、67.7%は調査時点である9月の段階で、いまだにそのストレスが解消されていない状況としている。
あわせてテレワーク時のストレス実感と、ストレス解消状況を年代別に確認したところ、ストレス実感は年代別の大きな差異は見受けられず、20代から60代の全ての年代でストレスを実感した人の割合が、おおむね60%前後の割合となっている。
ストレス解消状況については、年代が上がるほどストレスが解消できていない割合が高くなっている。例えば20代では、ストレスが解消できていないという人の割合が58.9%となっており、逆に41.1%の人はストレスが解消できたと回答。一方で50代~60代は、83.6%の人がいまだにストレスが解消できておらず、ストレス解消ができているのは16.4%という状況としている。
テレワークによってストレスを感じた人を、仕事中に雑談がある回答群と雑談がない回答群に分けたところ、ストレスの解消具合に差異があるという。先述した通り、いまだにストレスが解消できていない割合は67.7%となっていたが、雑談がある人の場合はこの値が63.2%であるのに対して、雑談がない人は77.3%であり、両者には14.1ptの差がある。テレワークによって感じるストレス状況は、仕事中の雑談がない人の方がより深刻である様子がうかがえるという。
テレワーク時にどのような雑談をしているかについて、以下のグラフでは「全くない」を選択した人は仕事中に雑談がないことを意味していて、それ以外の何らかの選択肢を選んだ人は、仕事中に雑談があることを意味している。
年代別に見ると、50~60代は他の年代に比べて雑談に関する選択率が低く、「全くない」の選択率が44.2%と高いことが分かります。50~60代の人が特にストレス解消できていない状況は前述しているが、仕事中の雑談の有無が影響していることが推測できるという。また、雑談の機会については、「チャットなどでの業務外の会話」や「会議開始前の世間話のような会話」において、50~60代と他の年代で選択率に差が出る結果となっている。
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