Donald Trump前米大統領は退任間際の米国時間1月20日、GoogleとUberの元エンジニアで、自動運転車技術の先駆者であるAnthony Levandowski氏に恩赦を与えた。同氏はGoogleから企業秘密を盗んだ罪を2020年3月に認めていた。
Levandowski氏はGoogleに勤めていたが、2016年に退職し、自動運転トラックを開発する企業を設立した。この企業はその後すぐに、Uberに6億8000万ドル(約700億円)で買収された。この動きが発端となり、Googleの自動運転車開発部門であるWaymoが、自動運転技術に関する企業秘密を盗んだとしてUberを提訴することとなった。この訴訟は2018年2月に、WaymoがUber株式の0.34%を取得することで和解に達している。
検察当局は、Googleに対する企業秘密の窃盗または窃盗未遂の33件の罪でLevandowski氏を起訴した。同氏は、連邦検察側が残りの起訴を取り下げるという司法取引の一環として、1件の企業秘密の窃盗の罪を認めた。
「Levandowski氏は、自身の行為に対する莫大な代償を既に支払っており、その才能を公共の利益の向上に捧げるつもりだ」と、Trump氏は恩赦の発表で述べた。
同氏の恩赦には、Oculus共同創設者のPalmer Luckey氏、PayPal共同創設者のPeter Thiel氏、ハリウッドのエージェントであるMichael Ovitz氏など、ハイテク業界とエンターテインメント業界の著名人らの「強い支持」があったとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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