Amazonは、音声アシスタント「Alexa」の人工知能(AI)に企業がアクセスし、独自の音声アシスタントを開発できるようにする新たなサービス「Alexa Custom Assistant」を発表した。Amazonによると、自動車メーカーやデバイスメーカーは同サービスを利用することで、Alexaの技術をベースに音声アシスタントを開発できるだけでなく、自社製アシスタントとAlexaを連携させることも可能になるという。
Amazonは、AlexaのAI技術へのアクセスをこうした形で提供するのは今回が初めてだとしている。自動車メーカーのFiat Chrysler Automobilesが、自社製の車両にAlexa Custom Assistantを組み込む最初の企業になるという。
Amazonは、同サービスの主な特長の中で、複数のアシスタントを連携できるようにしたことは業界初だと強調している。簡潔に言うなら、Alexaと企業ブランドのアシスタントという2つの音声アシスタントが同時に存在し、ユーザーのリクエストに応えるべく協力して動作するということだ。具体例としては、Alexaがオーディオブックの再生といった定番のスキルを処理し、企業ブランドのアシスタントが窓を開けるなどの車両に特化したタスクを実行することが挙げられる。
Amazonは、Alexa Custom Assistantが扱うデータを自社で管理し、Alexaが順守している「プライバシーおよびセキュリティの厳格なポリシー」を適用すると述べた。
「インテリジェントなアシスタントの核心機能を開発する負担を軽減することにより、企業が顧客を満足させる独自機能の開発に時間とリソースを集中できるようにする。Alexa Custom Assistantは、開発者が使い慣れたAlexa Skills Kit(ASK)技術を活用できるようにすることで、開発作業を容易にしている。それにより、企業は自社ブランドに合わせてカスタマイズした機能を構築し、独自のウェイクワードで呼び出せるようになる。こうした強力な開発環境により、Alexa Custom Assistantを採用した各アシスタントでは、各社のブランド、製品、顧客ニーズに合わせたカスタマイズが実現する」(Amazon)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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