Twitterは米国時間1月8日、Donald Trump米大統領のアカウントを永久停止にした。同氏のツイートが、先週に発生した連邦議会議事堂乱入事件の扇動に続いて、さらなる暴力を誘発する恐れがあるという。また1月20日に予定される次期大統領就任式を前に、武装行動の計画が同社のプラットフォーム上で拡散している例が見つかっているとしている。
現大統領のアカウントを永久停止とすることはTwitterにとって極めて異例の措置。同社は、Trump氏の最新ツイートに公衆の安全を脅かす要素が含まれており、それがさらなる大惨事を招く恐れがあると結論に達したとしている。8800万人を超えるフォロワーを擁するTrump氏のアカウントは、2020年大統領選におけるJoe Biden次期大統領の勝利に異議を唱える一連のツイートを理由に、8日に一時的に凍結されていた。
Twitterは、Trump氏の最新ツイートがさらなる暴力を誘発する恐れがあると判断した。
Twitterは、「@realDonaldTrumpアカウントの最近のツイートとそれを取り巻く状況を精査した結果、さらなる暴力を誘発する恐れがあることから、同アカウントを永久に停止した」とツイートした。また、この措置について説明するブログ記事には、「今後の武装抗議の計画がTwitter内外で既に拡散し始めている。例えば、2021年1月17日の連邦議会議事堂と州議会議事堂に対する2度目の襲撃が提案されている」とも記している。
After close review of recent Tweets from the @realDonaldTrump account and the context around them we have permanently suspended the account due to the risk of further incitement of violence.https://t.co/CBpE1I6j8Y
— Twitter Safety (@TwitterSafety) January 8, 2021
Twitterの今回の動きは、Facebookによる類似の停止措置に続くもの。6日に発生した連邦議会議事堂襲撃事件は米国社会を震撼させた。この事件では、激戦を繰り広げた大統領選の結果を認定する手続きが行われていた連邦議会議事堂に、近くで集会を開いていたTrump氏の支持者らが乱入し、5人の死者が出ていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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