睡眠・瞑想・リラクゼーションなどヘルス・ウェルネスアプリ「Calm(カーム)」を手掛けるCalmは、12月9日より日本向けの日本語オリジナルコンテンツの提供を開始し、本格的に日本展開すると発表した。
Calmは無料でダウンロードでき、有料コンテンツのほか、無料コンテンツも用意する。すべてのコンテンツを利用するには、年額6500円の「Premium Calm」を購入する必要があり、7日間無料で試せる。
今回のプロダクトローンチにより、Calmのコンテンツは190カ国、7カ国語で視聴可能になる。また、人々のストレス、不安感、不眠症など、メンタルヘルスの世界的な問題解決に力を入れると共に、日本でのメンタルフィットネス文化確立を目指す。
近年、ストレスは現代病といわれ、テクノロジの進化とともに身体だけでなくメンタル面での健康配慮は必要不可欠と考えられており、心のケアの重要性が高まっている。
また、新型コロナウイルス感染の影響を受け、人々の生活は劇的に変わり、地球規模での変化が起こりつつあるという。こうした中、米国をはじめとする諸外国では、アプリを使ったメンタルフィットネスが新しい健康法として広がっている。
メンタルフィットネスとは、脳を筋肉として意識的に鍛えることによって精神が整っている状態のことを指し、海外では近年マインドフルネスと同じように重要視されている。
Calmでは、こうしたメンタルフィットネスを強化し、不安やストレス、不眠などといった現代のメンタルヘルスにおける大きな課題に取り組んでいる。
Calm CEOのマイケル・アクトン・スミス & アレックス・テュー氏は、「テクノロジの進化が悪いわけではない、重要なのは私たちがどう使うか」。実証済みの研究に基づいた瞑想がメンタルヘルスに有効で、70年代にジョギングが流行ったように新しく広がっていくと語った。
マインドフルネス・インストラクターの木蔵(ぼくら)シャフェ君子さんは、日本において「マインドフルネスや瞑想は『怪しい』と思われていたが、認知が高まり受け入れられるようになった。ただ、知っているだけでは恩恵が受けられないのがマインドフルネス。認知が高まると同時に、初心者でも経験が深い人でも役に立つ、使いやすい瞑想のサポートはないかと自身が探していた」という。そうした中で日本チームへの参画の話があり、引き受けたと説明した。
用意されたコンテンツには、毎回内容やテーマが変わり、日々のインスピレーションになるような10分間の瞑想が配信される「Daily Calm」や、良質な睡眠を手にいれるための大人向けの読み聞かせコンテンツ「スリープストーリー」などが用意される。
なお、スリープストーリーではアプリの公開と共に10話分の日本語版オリジナルが視聴可能(毎週新しいストーリーが追加)。英語版に切り替えると、歌手のハリー・スタイルズ、女優のケイト・ウィンスレット、俳優のマシュー・マコノヒーによるスリープストーリーも視聴できるという。
このほか、睡眠、不安感、ストレス、感謝、幸福感、セルフエスティーム、集中力、その他といった9つのテーマに沿って行われる瞑想コンテンツ「ガイド付き瞑想」。ディズニー、Sam Smith、Diplo、Kygoなどが手掛け、リラクゼーション、睡眠、集中力を促進する音楽が聴ける「Calm Music」なども用意。
加えて、メンタルフィットネスをサポートするツールとして、プロフィールページで参加したセッションやマインドフルネスの練習に使った合計時間を確認できる進行状況トラッカー。その時々の感情を表現するボタンを選び、感情のリズムを日常的に把握できるムードチェック。リラックスしたい時や仕事中、勉強中に楽しめる癒しのBGMと美しい自然の風景を集約したBGMと風景。呼吸の方法や長さをサポートする呼吸エクササイズを用意している。
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