Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は、米国時間11月3日の米大統領選後に、信頼できるニュースがより目立つ形でニュースフィードに表示されるよう、アルゴリズムに緊急の変更を加えることを承認したと報じられている。The New York Times(NYT)の24日付けの記事によると、Facebook上で急速に拡散する選挙関連の偽情報を抑えるための動きだという。
Facebookは、「news ecosystem quality(N.E.Q.)」スコアという同社がパブリッシャーに付与する社内評価の重みを大きくしたと報じられている。これによって、CNN、NYT、NPRといった主流パブリッシャーの記事がより多く表示され、BreitbartやOccupy Democratsなどの記事は表示が減ったと、NYTは報じている。
NYTによると、大統領選後の週に開かれた従業員ミーティングで、Facebookの一部の従業員から、この「より良いニュースフィード」を今後も維持できないかという質問が出たという。
Facebookは米大統領選に配慮して適用した変更について、すべて一時的な措置だと述べた。
米大統領選後に、インターネットは偽情報であふれた。Donald Trump米大統領は、選挙が盗まれたという虚偽の主張をソーシャルメディア上で繰り返し、Twitterは複数の投稿に警告ラベルを付与する事態となった。また、根拠なく選挙の不正を訴えるさまざまなソースが、Facebook、Twitter、YouTube上に出現している。
Facebookは、報じられているアルゴリズムの変更に加えて、選挙関連の偽情報を防ぐための複数の公開措置を講じている。米国で選挙後の混乱を抑えるための複数の社内ツールを用意したとも報じられていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス