Appleは11月11日、自社開発チップ「Apple M1」を搭載したMac第一弾を発表した。今回刷新されるのは、MacBook Air、MacBook Pro 13インチ、Mac Miniの3機種。本稿では、MacBook Airについて紹介する。
Apple M1は、「Apple Silicon」として6月に発表されていたArmベースの自社開発チップで、4コアの高速コア、4コアの省電力コアを備えた8コアCPUと、8コアGPU、16コアのニューラルエンジン、最新世代のISPなどを内蔵。プロセスルールは、最新の5nm世代だ。
MacBook Airは、前モデルのIntelチップと比較して、CPU処理速度で最大3.5倍、GPU処理速度で最大5倍、機械学習速度で最大9倍を達成。同クラスのWindowsノートPCと比べて、3倍の処理速度を実現したとしている。また、筐体デザインはそのまま、ファンレス仕様に刷新された。
Apple M1は、4K ProRes動画のマルチストリームでもフレームをドロップアウトさせることなく編集可能としているほか、Adobe LightroomのRAW編集もスムーズに作業できるとしている。あわせて省電力性も高く、動画再生時間は18時間で、前モデルより6時間伸びている。
13インチのRetinaディスプレイは、これまでMacBook Proクラスのみに採用されていたP3カラーをサポート。内蔵カメラは、M1の最新ISPによりノイズリダクション、ホワイトバランス、コントラストなどが改善されたという。マイクも3マイクアレイで高品質化された。
搭載可能最大メモリは16GB、SSDは最大2TBまで。Touch ID、Wi-Fi6、Thunderbolt/USB 4ポート×2を搭載。最大6Kまでの外部出力に対応する。重さは1.29kgだ。
価格は、8GB RAM、256GBストレージのモデル税別10万4800円。なお、エントリーモデルのM1は、GPUが1コア少ない7コアとなっている点に注意したい。8GB RAM、512GBストレージの上位モデル(税別12万9800円)は8コアのGPUが搭載されている。本日から予約を開始。来週発売を予定している。
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