ギークスは、企業案件に参画するITフリーランスを対象として「リモートワークに関する実態調査」を実施。その結果を10月28日付で公表した。ギークスジョブ登録のITフリーランスを対象に、9月10~27日の期間、インターネットでの調査を実施。リモートワーク実施率は857票で、その他設問は196票を有効回答としている。
まず、ITフリーランスのリモートワークの実施率は、82.6%。「フルリモートワーク」は60.9%、リモートワークと顧客先への常駐を併用した「ハイブリッド型ワーク」が21.7%となっている。一般的なリモートワークの実施率は、9月時点で23.2%とされており、ITフリーランスに関しては約60pt高い実施率としている。
リモートワークに満足しているITフリーランスは、86.6%。満足している理由としては、「移動時間のストレス軽減」が最も多く挙げられ、次いで「プライベート時間の確保」、「高パフォーマンスの発揮」が挙げられた。移動時間のストレスが軽減し、高いパフォーマンスが発揮できていることによって「企業側が見積もっていた時間よりも作業が早く進んだ」という声が聞かれるという。
今後もリモートワークを希望するITフリーランスは、75.8%。IT人材を獲得したい企業では、常駐ではなくリモートワークでの参画を選択肢に入れることで、ITフリーランスのニーズと一致して獲得しやすくなることが考えられるという。
ITフリーランスは、リモートワークを円滑に行い成果を出すために、設備投資とコミュニケーションを工夫したとの声が多数寄せられたという。自らの高い能力を武器に活躍するITフリーランスには、「リモート環境下でも確実に成果を出すためには何をすべきか」を考えて作業に臨む姿勢が備わっているとしている。
設備投資に関する工夫については「クラウドを活用し、マシンスペックに左右されないような開発環境を整備」「貸し出し端末の接続上限までのモニタ拡張などの設備投資」「Wi-Fiルーターの買い替えによる回線速度の向上」など、コミュニケーションに関する工夫については「作業に着手する前に、案件(仕様)などの詳細をお互いに十分に確認」「テキストチャットツール・ボイスチャットツール・ビデオチャットツールを、目的や用途に応じて使い分けることで、会話の質や効率の低下を防止」「顔が見えない状況でも相手に安心感をもってもらえるよう、現状と先の見通しを伝達」「こまめな状況報告と認識合わせを欠かさない」などを挙げている。
同社では、この結果について「ITフリーランスが成果を出すことに注力して仕事をしているためだと考えられる。リモートワークをするうえで困りごととして挙がりやすい、自宅の作業環境の整備やコミュニケーションの取り方などにおいても、ITフリーランスは自ら進んでさまざまな工夫をしている」とまとめている。
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