Teslaと、同社のハイテク電気自動車のオーナーは先週、重要な日を迎えた。待望の運転支援機能「Full Self-Driving(FSD)」のベータ版が、第1陣のオーナー向けにリリースされたのだ。ただし、このシステムアップデートの免責条項には、「最悪の時には、誤作動する可能性がある」という文言が含まれている。
市街でFSD機能を使い始めるTesla車のドライバーが増えることを受け、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は米国時間10月22日、FSDのパフォーマンスを監視していくことを明言した。NHTSAは、「この新技術を注意深く監視する」計画だと述べ、「安全面での不合理なリスクから公衆を守る措置を迷わず講じる」と強調した。これは、Teslaへの非常に明確な警告であり、「正常に機能させよ、さもないと中止させる」という意味と考えられる。
NHTSAは改めて、自動車メーカーが自社の運転支援システムをどう呼称するかに関わらず、自動運転車は現在市販されていないことを周知させた。確かに、FSDのベータ版の説明では、コンピューターが運転している間も、すべてのドライバーは常にハンドルを握り続けなければならないとしている。NHTSAは「こうした技術を誤用すると、少なくとも乱れた運転になる」とした。
Teslaは、LiDARセンサーを搭載しない自動運転車を構想していることで知られる。同センサーを使わないFSDがうまく機能すれば、Teslaは優位に立つ可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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