Appleは、多くの顧客が店舗に殺到すると予想される「iPhone 12」の発売を前に、従業員と買い物客を守ることを目的とした、「エクスプレス」という新しい店舗形式を拡大している。この店舗は、前面にプレキシガラス製のシールドを取り付けた販売カウンターがあり、その後ろの壁にアクセサリーや商品が陳列された形態となっている。顧客は予約をした上で、注文を受け取ったり修理を依頼したりすることができる。
この新しい店舗形式により、忙しくなることが予想されるクリスマスシーズン中に、Appleは直営店を運営しやすくなりそうだ。同社はこれまで一部の直営店で、この新しい形式を試験的に導入していた。米CNETはAppleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。エクスプレス店舗の拡充については、Reutersが先に報じていた。
Appleは、米国における新型コロナウイルスの感染拡大状況に応じて、直営店を休業したり再開したりと、慎重な対応をとってきた。新型コロナウイルスの感染者数は世界で4100万人を超え、死亡者数は110万人を超えている。
デザインが刷新され、新たに5Gワイヤレス技術に対応したiPhone 12の発売を目前に控えたタイミングで、今回の新しい店舗形態の拡大が明らかになった。Appleを専門とする著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は、iPhone 12の予約注文数が、2019年の「iPhone 11」の2倍を上回っていると予測している。
Appleは直営店の形態に変更を加えており、AppleファンはiPhone 12発売に胸を躍らせているかもしれないが、米CNETのRoger Cheng記者はオンライン注文を推奨し、「新型コロナウイルスに感染するリスクを負ってまで、Appleストアの前の熱狂的な行列に並ぶことに価値はない。実店舗は避けよう」としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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