プラネックスコミュニケーションズは10月16日、ローカルエリアネットワーク内に設置されたシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」や「Jetson Nano」の遠隔操作を可能とするP2Pプラットフォーム「Cloud Pi 2」の販売を開始したと発表した。店頭予想価格は、4500円前後。
Cloud Pi 2は、ユニークIDが記載されたカードとして提供され、「Raspberry Pi」用、「Jetson Nano」用のサーバーモジュール、Windows用、Android用のクライアントモジュールは同社のホームページからダウンロードできる。
なお、同社のネットワークカメラ「スマカメ」シリーズで実績のあるP2Pプラットフォームを活用している。
シングルボードコンピュータの「Raspberry Pi」や「Jetson Nano」は、環境センサーやストレージ、赤外線ユニットなどを組み合わせることで、温度・湿度などの計測、音楽や映像の撮影・再生、サーバーの構築、赤外線リモコンを利用して家電の音声操作などの操作が可能。
同プラットフォームを利用することで、「Raspberry Pi」や「Jetson Nano」に屋外からアクセスでき、例えば「離れた実家の温度を確認してエアコンをオンにする」「自宅のHDDに保存されたドキュメントファイルを確認する」といった操作が可能となる。
また、法人向けに遠隔地に設置した自社デバイスのリモートアクセスを可能にする「Planex P2P Platform」の提供も開始する。
Planex P2P Platformは、スマカメシリーズ、Cloud Pi 2と同じP2Pプラットフォームを法人向けに提供するサービス。自社のデバイスにユニークIDを設定し、同社のサーバーを利用してインターネット上の位置情報を特定。ローカルエリアネットワーク内に設置されたデバイスが制御可能となる。
同社によると、Planex P2P Platformを利用すれば、さまざまなIoTデバイスを開発・販売する際、自社でサーバー構築・運営をすることなく、安心・安全な国内サーバーで運用できるほか、開発リソースをデバイスに集中することで、短時間で市場への製品投入が可能になるとしている。
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