Amazon傘下のホームセキュリティ企業Ringは米国時間9月24日、車載分野への参入の第一歩となる車両用防犯システム3製品「Ring Car Alarm」「Ring Car Cam」「Ring Car Connect」を発表した。
この中で最も機能が豊富な製品はRing Car Camだ。通信機能を備えたデュアルカメラのドライブレコーダーで、Amazonの音声アシスタント「Alexa」が利用できる。走行中は路上や車内の映像を撮影し、(軽い接触事故など)何らかの事態が起こった場合には、後から見られるようにクラウドに映像を送信する。
深刻な衝撃を検知すると、「Emergency Crash Assist」が起動し、対応センターに音声通話を発信してドライバーの安否を確認する。ドライバー側で大丈夫だと応答すれば、特に措置は取られない。ドライバーが助けを求めた場合や応答できなかった場合には、救急サービスが手配されてドライバーの元に向かう。応答が得られなければ、ドライバーの電話にも連絡を試みる。
Ring Car Camの小売価格は199.99ドル(約2万1000円)。映像のアップロードやコネクテッドサービスの利用にはWi-FiとLTEが利用できるが、LTEの場合は別途サブスクリプションが必要となる。サブスクリプションの価格は発表されていないが、Ringは米CNETの取材に対して「手頃な」ものになると回答した。
3製品の中で最もシンプルなのはRing Car Alarmだ。このデバイスは車載式故障診断装置(OBD-II)ポートに差し込んで使うもので、音声および加速度センサーを利用して、接触事故や車上荒らし、レッカー移動などがないか監視する。異常があればユーザーは通知を受け取り、内蔵のサイレンを鳴らすこともできる。価格は59.99ドル(約6300円)。
Ring Car Connectは199.99ドルのアフターマーケットデバイスで、車に搭載された外部カメラを利用し、運転中や駐車中に車に何らかの異常を検知すると映像を撮影する。Teslaのモデル3、X、S、およびYが最初にこれに対応する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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