OracleとWalmartによるTikTok米国事業の取得をめぐって、複雑な資本・運営体制についての詳細が関係者間で議論される中、この取引の雲行きが怪しくなっているようだ。
Donald Trump米大統領は米国時間9月21日、Oracleらの提案により設立計画が浮上している新会社TikTok Globalの株式の一部をTikTokの親会社である中国企業の字節跳動(バイトダンス)が保有するなら、提携案の承認を撤回すると述べた。この提携案では、米国企業であるTikTok Globalを「12カ月以内に」新規株式公開(IPO)させ、OracleとWalmartがTikTok Global株式の計20%を保有する計画となっている。さらに、TikTok Globalは米国ユーザーへのサービス提供に関し、Oracleのクラウドコンピューティングサービスを使って事業を運営するとされている。
Trump氏はFox Newsに対して、「Oracleが運用するクラウド上に、すべてが移されることになる」と述べ、「Oracleが完全に支配することになる(中略)Oracleが完全な支配権を持たないのであれば、われわれは合意を認めない」とした。
Trump氏のこの発言の背景には、TikTok Globalの設立に関する合意についてのパートナー間の解釈の違いがある。
バイトダンスは先週末、IPOが実施されるまではTikTok Globalの株式80%を維持すると述べた(なお、バイトダンス株式の約40%は米国の投資家が保有)。一方、Oracleのある幹部は21日午前、バイトダンスは新会社の株式を保有しないと述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」