マイクロソフト、海中データセンターを引き上げ--2年間の運用で故障率は地上の8分の1

 Microsoftは、海底にデータセンターを沈めて試験する取り組み「Project Natick」において、約2年間運用していた水中データセンター「Northern Isles」を引き上げ、試験結果を公表した。故障率は地上で運用される一般的なデータセンターの8分の1と低く、高い信頼性と実用性が確かめられたとしている。

海中データセンターを引き上げ(出典:Microsoft)
海中データセンターを引き上げ(出典:Microsoft)

 Northern Islesは、Project Natickで2代目に相当する水中データセンター。大きさは長さ12.2m、直径2.8mで、輸送用コンテナと同程度のサイズだ。内部に12台のラックを入れ、864台のサーバー、合計27.6ペタバイトのHDDストレージ、冷却システムなどを設置。2018年6月1日に英国オークニー諸島の深度117フィート(約36m)の海底へ沈められ、パフォーマンスや信頼性の試験が続けられてきた。

コンテナサイズに864台のサーバー(出典:Microsoft)
コンテナサイズに864台のサーバー(出典:Microsoft)

 内部に充填されていた1気圧の窒素ガスは、試験開始当初と同等の状態が保たれ、湿度が低いままだった。地上データセンターの8分の1という低い故障率は、主に酸素より低い窒素の腐食性、機器にぶつかったりする人間の不在がもたらしたとみられる。動作に必要な240KWの電力は、すべて風力と太陽光による発電でまかなったそうだ。

 Microsoftによると、世界総人口の半分以上が海岸から120マイル(約193km)以内の地域で暮らしているため、水中データセンターを沿岸都市の近くに設置すれば、伝送距離が短くなって通信速度の向上につながるという。

Northern Islesの紹介ビデオ(出典:Microsoft/YouTube)


 なお、水中データセンターに関する技術を特許出願している。

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