ソフトバンク、三協立山、日本アンテナの3社は9月10日、コンビニエンスストアなどの商業施設や駅、駐車場などに、容易に設置できる第5世代移動通信システム(5G)の基地局用「“見えない”看板アンテナ」を共同で開発したと発表した。
5Gの普及にあたり、安定した高速通信を実現するために小さなサービスエリア(スモールセル)の構築が不可欠であり、その構築には多数のアンテナの設置が必要となる。
通常、スモールセルの構築で使用するアンテナは、建物の屋上や壁面に設置されており、設置場所や街の景観の制約などから増設は容易ではない。そのため、以前より街の景観を損なうことのないアンテナの検討が行われてきた。
今回開発した“見えない”看板アンテナは、コンビニエンスストアなどの商業施設や駅、駐車場などでの活用を想定。一般的に看板は、広告としての機能を優先させるため、設置場所や設置方向で制約を受けるが、同アンテナで採用するモジュールは薄型・軽量(約幅140mm×高さ130mm×奥行50mm/約0.4kg、いずれも予定)で、5G基地局用として電波の放射方向を柔軟かつ、容易に設定できるという特徴がある。
また、通常の看板設置と同程度の工数で設置可能なため、低コストでスピーディーな基地局展開が期待できるという。
今後3社は、多数の基地局の設置が必要となる5Gネットワーク整備に向けて、“見えない”看板アンテナの導入を推進するという。
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