――コロナ禍で体験コンテンツの利用の仕方も変化しましたか。
グループ利用が増えました。例えば誕生会として5~6人のグループで参加していただいて、時間を共有していただいたり、なかには会社の研修の一環として、ワイワイ楽しく利用していただくケースも出ています。
海外の方で日本の体験コンテンツをグループで利用していただいたケースでは、学生の方が新入生一同で「折り紙体験 ~日本の小さな美を知る~」に参加いただきました。このコンテンツは現在予約が取りづらいほどの人気コンテンツです。
ホストの方も家で楽しむことを重視したコンテンツにしていて、体験中に「今から家にある一番ふざけたアイテムを身に付けて戻ってきて!」など、インタラクティブなやりとりがあるものも盛り上がりますね。グループで参加されていると、より楽しめたりするので、ホストの方にもいろいろと工夫をしていただいています。
――宿泊に加え、新事業として体験コンテンツが立ち上がってきました。今の課題はなんですか。
さらなる国内利用の促進ですね。日本人による日本での利用を推進していきたい。Airbnbでは、宿泊先も体験コンテンツも日本のコンテンツは海外から高い人気を得ています。それは日本のホストの方によるホスピタリティが優れているからなんです。海外の方にも喜ばれているコンテンツをもっと日本国内で広めていきたいです。Airbnbの良さをまだ知らない方もいらっしゃるので、もっと知っていただきたいと思っています。
私たちもSNSを活用するなど、積極的なPR活動はしていますが、Airbnbの強みはホストの方一人ひとりにファンがついていること。ホストの方がSNSなどで発信していただいている効果もかなり大きいです。私たちの取り組みとホストの方の発信力をあわせ、より多くの人にAirbnbをしっていただきたいですね。
――今後の展開を教えて下さい。
人気のあるコンテンツは予約がいっぱいで取れないケースも出てきているので、宿泊先も体験コンテンツも、今後さらに充実させていきたいと思っています。あとは、オリンピアン、パラリンピアンのコンテンツをより加速していきたい。2021年には東京オリンピック、パラリンピックも開催されますし、さらに盛り上げていきたいと思っています。
新型コロナ感染拡大を受け、ホストの方の発案から始まったオンライン体験ですが、今後はオンラインとオフラインの両方を続けていくことが日常になると思っています。1つのチャレンジではありましたが、オンラインで手軽に世界中どこにでも行けて、楽しめることは新たな旅の形を提案できたと思っています。実際にオンラインで体験したお客様がオフラインでも同じコンテンツを体験されることもあり、これは逆もしかり。言葉の壁はたしかにありますが、工夫次第でなんとかできると思っていて、海外の方に日本の街の魅力を伝えていき、さらに世界各国の素晴らしい体験を日本の方にお届けしたいと思っています。
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