プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)は9月2日、充電式電動歯ブラシの最上位モデルとなる「オーラルB iO」を10月2日から発売すると発表した。価格はオープンで、想定価格は3万9800円(税別、編集部調べ)。
オーラルB iOは、リニアモーターカーと同じ原理を電動歯ブラシに再現することで、歯科クリーニングレベルの磨き上がりを自宅で実現する次世代の電動歯ブラシだ。家電見本市CES 2020にてイノベーションアワードを獲得し、注目を集めた。ADA(アメリカ歯科医師会)の認定を受けており、8月に先行販売した米国と英国では、予約分として用意していた13万本を3日間で完売したほど好調という。
オーラルBの代名詞である「丸型回転」の技術により、歯を1本1本包み込んで磨き上げることに加え、ブラシ1本1本まで振動させる新たなテクノロジー「遠心マイクロモーション」を搭載。手磨きとの比較臨床実験によれば、99.7%アップの歯垢(しこう)除去力を持つ。
この新しいブラッシング体験の中核が、世界で245の特許を取得したという磁気駆動システム「リニアマグネティックシステム」だ。一から設計した駆動システムで、磁気の圧倒的エネルギーを精密にコントロールし、圧倒的なパワーをブラシの毛先まで届けることで遠心マイクロモーションを生み出す。この微細な動きによって高い垢除去力を実現したという。
これまでと同様に「オーラルBアプリ」との連携も可能だ。歯ブラシ本体とOral-Bアプリをシームレスに連携することで、磨きムラや磨き残しをビジュアルで表現し、正しいオーラルケアに導く機能を持つ。
歯垢の磨き残しを原因とする歯周病には、プロフェッショナルである歯科医による「プロケア」と「セルフケア」の両輪によるオーラルケアが必要となるが、P&Gの調査によれば、コロナ禍の影響により、歯科医院への通院頻度を減らしたり行かないようにしたりしている人が増えており、全体の約5割がプロケアを享受できていないという。
歯周病は全身疾患につながる可能性や、ウイルスの侵入を助ける働きや、免疫力への影響が指摘されている。
P&G オーラルケア アジア部長 シニアディレクターの大川正樹氏は、「日本における電動歯ブラシの浸透率は10%台。諸外国では40%超の国もある中、まだまだ日本は低い。コロナ禍の短期的な視点で見ても、健康・衛生対策としてのオーラルケアはますます重要になる。正しく効果的なオーラルケアができ、高い歯垢除去力の電動歯ブラシは重要性を増していく」と説明した。
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