筆者は音楽経験はないが、体験したところ素直に楽しめたというのが率直な感想だ。プレイブックは、実際に体験して進めてみると、ここで紹介しているのはほんの一端と思えるぐらいに、かなりボリュームがあると感じられるもの。それでいて、飽きずに最後まで進められた。操作も直感的で、戸惑うような場面もなかった。適当にマットにタッチして音が出るという体験も楽しさはあるものの、それでは飽きがきやすいもの。それをプレイブックがきっちりとサポートする役割となっている。
また、「スケール」という機能でメロディをなぞるだけで曲らしいものを奏でることができたり、複数の音を同時に鳴らす「コード」についても、ワンタッチでできるなど便利なところがある。さらに、オートプレイマットを使用することで自動演奏してくれるものがあるなど、音楽経験がなくても、“それっぽい曲”を生み出すことができる。こういったサポートとなるものがあるのも嬉しいところだ。
ゲーム好きな視点から見ると、プレイブックにはゲーム要素の上級編となる「地獄編」というものも掲載されており、普段“音ゲー”と呼ばれる音楽をテーマにしたゲームをプレイしている筆者でも、遊びごたえのある内容で楽しめるものとなっていた。
体験にあたり、開発に携わった方とお話する機会もあったのだが、その話を通じて感じたことは、音楽を始めるとなると、楽器やDTM(デスクトップミュージック)の機材やソフトなどでお金がかかる場合が多く、それらに比べるとピコトンズは敷居の低い状態から始めることができ、それでいて多様な楽器の音色を奏でることができるというのはメリットであると考えられる。
もちろん、昨今ではスマートデバイス向けのアプリを使い音楽を作るということもでき、それも敷居が低いものとなっているが、ピコトンズのように、実際に物をつかんでタッチして音が出るという体験は、指先だけの操作よりも大きいもので、大人はもとより子どもにとってはより体感できる、身につきやすいものと思う。総じて、音に触れることが楽しいということ、それを子どもでも大人でも伝えられるものになっていると感じられた次第だ。
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