Facebookが、QAnonに関連するグループやページ、広告の取り締まりに乗り出した。QAnonとは、Donald Trump大統領とその支持者を妨害する「闇の国家」の企みがあるとの虚偽の主張を展開する、右派の陰謀論だ。
米国時間8月19日、FacebookはQAnonの陰謀論に関係する790のグループ、100のページ、1500の広告を削除したと発表した。Facebookなどソーシャルメディアサイトに対し、偽情報への対策が不十分だとの批判が向けられる中で、これらのサイトが偽情報と闘う取り組みを強化していることを示すものだ。
Facebookは、QAnonの陰謀論の拡散を阻止する取り組みが十分でなかったと批判されてきた。8月に入りThe Guardianは、Facebook上でQAnon関連のグループが「急速に拡大している」との記事を掲載した。NBC Newsも同月、Facebookの内部文書を情報源として、QAnonに関するFacebookグループのメンバー数が数百万人に達していると報じた。一方、7月には公民権擁護団体によって呼びかけられたキャンペーンの一環として、何千社もの企業がFacebookへの広告掲載を取りやめるという出来事が起きており、Facebookに対し、自社のサイトに掲載されるヘイトスピーチと戦うよう求めるプレッシャーはますます大きくなっている。
同社はさらに、Facebookと傘下のInstagramでQAnonに関する計300件のハッシュタグをブロックしたことも明らかにした。また、同陰謀論に関わるFacebookの1950件以上のグループと440件のページ、およびInstagramの1万件以上のアカウントを制限した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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