食事・運動・バイタル管理アプリ「カロミル」の開発・提供するライフログテクノロジーは8月18日、「カロミル」を通じて記録している60万人超の食事データを解析し、食生活の実態を比較・分析できる「食事データ分析ツール」の提供を開始したと発表した。
同社によると超高齢化社会を迎えた今、平均寿命に加えて重要視されているのが「健康寿命」(日常生活に制限のない期間の平均)だという。厚生労働省が2018年より取り組みを発表している「健康寿命延伸プラン」内では、2040年までに健康寿命を男女ともに3年延ばし、75歳以上とする目標を掲げている。
そして、具体的な取り組みのひとつである「健やかな生活習慣の形成」には、食事が大きく関わっている。
同社が開発・提供している「カロミル」で蓄積された膨大なデータは、現在の日本人の食生活の大枠をとらえられる有益なデータだという。従来、食生活のトレンド調査などはPOSデータをもとに行われてきた。しかし、POSデータは販売店での売り上げ状況や人気商品を調べる点などに向いているが、属性別など詳細に食生活を調査することは難しい。
同社では、健やかな食生活を考えていく上で、統計分析で得られる性別や年代別といった属性別の食事データは、あらゆる分野において活用されていくものと考えている。
また、同ツールを活用することで、健やかな食生活の形成につながるような、商品や企画、研究や取り組みなどが生まれることを期待している。
同ツールでは、年代・性別・体型(やせ・普通・肥満)といった属性ごとの食事データや、料理名(一般料理名:自炊時)、商品名(市販の食品)、外食メニュー名別の食事データの検索に対応。
これにより、「料理別にどの時間に食べられているか」や「料理別に一定期間内にどのくらいの頻度で食べられているか」といったデータを抽出できる。
また、居住地域別(都道府県別)に食事データを抽出できるため、エリア別の食事の実態が調べられるほか、直近1年分の月別比較で変化の流れを把握することが可能。
なお、サービスの本格開始を記念し、実際に利用できる運用モニターを期間限定(2週間)で募集している。今後は、モニターからのフィードバックをもとに、年内にサービス拡充を目指す。
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