中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)がインドの5G導入計画から締め出される見通しだという。Bloombergが報じた。国境付近での衝突など、両国の関係は悪化している。
記事によると、今後インドは国家安全保障をめぐる懸念を理由に、改正した投資規制に基づき、陸の国境を接する国の企業などからの入札を制限する。今回の決定はインド首相府の承認待ちであり、1〜2週間以内に発表される見通しだという。
米国、英国、オーストラリアなど、安全保障上の懸念から国内の無線通信網にファーウェイが5G技術を提供することを禁止した国は増えている。6月にはシンガポールの大手通信事業者が、同国の主要な5Gネットワークの構築で、ファーウェイを採用せず、欧州のNokiaとEricssonを選択すると発表したと報じられた。ファーウェイは、同社がセキュリティ上のリスクをもたらすとの見方を繰り返し否定してきた。
インドにおける反中感情は依然として高いままだ。インド北部のラダック地方では6月、インド軍と中国軍が衝突し、少なくとも20人のインド軍兵士が死亡した。その後、インド政府は、国家安全保障上の問題を理由に「TikTok」とともに58本の中国製モバイルアプリを禁止している。
米CNETは、ファーウェイとZTEに電子メールでコメントを求めたが回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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