コロナ禍でテレワークを始めた人も多いだろう。せっかくの在宅なので好きな音楽を聴きながら仕事を進めたいところだが、家族の手前スピーカーが使えず、イヤホンで聴いている人も多い。しかし、イヤホンだと宅配便のチャイムや家電のアラーム、家族からの声掛けなど、周囲の音が聞こえずに困ることがある。
そこで、骨伝導イヤホンだ。骨伝導イヤホンは、音の振動を骨に伝えることにより、音を認識するイヤホン。つまり耳をふさぐことがないため、周囲の音と音楽を同時に聴くことができる。
キヤノンマーケティングジャパンが発売を開始した、骨伝導完全ワイヤレス「PEACE TW-1」(TW-1)は、骨伝導技術を活用したコミュニケーション・デバイスメーカーであるBoCoが企画、開発した製品だ。“世界初”の完全ワイヤレスイヤホンとして2019年にGREEN FUNDINGでクラウドファンディングを実施、1億6000万円以上の支援を集めた。
イヤホン業界で人気の完全ワイヤレスイヤホンだが、骨伝導ではどうなのか。また、その仕組みから音楽鑑賞には向かないとも言われるが、実際の音質はどのようなものか。今回はTW-1を発売前に試用する機会を得たので、レビューをお届けする。
TW-1は、耳をはさみこむ形で装着するイヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤホンだ。骨伝導デバイスである丸い部分を耳軟骨にあて、バッテリーなどが入っている筒状の部分を耳の裏側に付ける。
充電ケース(クレードル)のサイズは70mm×43mm×36mmで、特段大きいということはない。クレードルの充電はUSB Type-C端子で行う。充電時間は本体が約1.5時間で約5時間の使用が可能。クレードルの充電は約2時間で、併用することで最大約12時間の使用が可能となる。
TW-1は本体ボタンを押し、スマホとペアリングする。ボタンはクリック、ダブルクリック、長押しなどの操作ができ、音量の上げ下げや再生と停止などに対応する。
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