神姫バスは、兵庫県三田市で自動運転バスの運行実験を開始した。期間は7月20日から8月23日の予定で、一般の人も無料で乗車できる。
この実験は、産業技術総合研究所(産総研)が受託した国土交通省と経済産業省の共同事業を、神姫バスが委託される形で実施するもの。無人自動運転移動サービスの実現を目指し、中型自動運転バスを使った公共移動サービスの事業化を検討する。
神姫バスは、郊外住宅地の地域内交通を確保する目的に向け、実験を実施。いすゞ自動車の「エルガミオ」を改造した実験車両は、障害物の検知、ハンドルやアクセル、ブレーキの操作といった機能が自動化されており、全区間を自動運行するが、必要に応じて手動操作で介入できるよう運転手が乗車する。
運行ルートは、「ウッディタウン中央駅」から「あかしあ台ハイツ前」までの15停留所区間。実験期間中、毎週6日、10時から11時と13時から16時の毎時20分にウッディタウン中央駅を出発する計画。事前申し込みすることなく無料で誰でも乗車可能だが、一般乗車できない日が設けられているため、運行カレンダーを確認されたい。
産総研による実証実験は、京阪バスも滋賀県大津市で始めている。さらに今後、西日本鉄道が福岡県北九州市、茨城交通が茨城県日立市、神奈川中央交通が神奈川県横浜市でそれぞれ開始する計画。
神姫バスは、バス運転手の眠気をスマート衣服「e-skin」で検知して警告する「眠気アラートシステム」も実験している。
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