アシックスは7月21日、自分に合った“よりよい走り方”をアドバイスするスマートシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライド オルフェ)」の販売をクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で開始した。シューズ+センサのセットで3万1500円(税別)、シューズのみは1万1500円(税別)で、Makuake特別価格は2万5200円から。
足の動きをデータ化するセンシングソリューション「ORPHE TRACK(オルフェトラック)」などを開発するno new folk studioと約3年をかけて共同開発したもの。CES 2020でプロトタイプを発表し、Women's Health賞を受賞した製品でもある。
シューズの中にはランニング中の足の動きをデータ化できる独自センシング技術「ORPHE CORE 2.0」を搭載。「履いて、走る」だけでランナー個人の「足運びの一挙一動」やメカニズムを解析する。
アシックススポーツ工学研究所が長年蓄積してきたデータとno new folk studioのセンシングテクノロジーを組み合わせ、 ランニング中の「音声によるリアルタイムフィードバック」、ランニング後の「動き(走り)の評価」「足運びの指導、トレーニング方法の提案」することでよりよい走り方に近づけられるとしている。
具体的には、走りの動きや振動、衝撃を検知する「加速度センサー」と、足の向きや回転を検知する「ジャイロセンサー」により、EVORIDE ORPHEを履いて走ると距離やラップタイムに加え、ペース/ストライド/ピッチ/着地パターン/接地時間/接地の角度/着地衝撃/プロネーションなど時系列データと足左右の平均値など、ランナー個人個人のランニングデータの計測が可能になった。
アシックス スポーツ工学研究所の猪股貴志氏は、「計測だけで終わらせないことにこだわった。データを計測しながらランニングしている人は多いが、そこからどうしたらいいのかがわからず、自分でYouTubeを見たり本で調べたりする。かゆいところに手が届くのは、アシックスだからできること。計測だけで終わらせず、改善するためのフィードバックをしっかりすることにこだわって作り込んだ」と説明する。
また、no new folk studio 代表取締役 CEOの菊川裕也氏は、「リアルタイムに解析をしてフィードバックするスマートシューズはこれまでにもあったが、リアルタイムにもいろいろある。(解析が)1分間のものもあるが、僕たちは一歩単位で、本当のリアルタイムに近い。それを音声にしてフィードバックすれば、ランナーはその場で走りを修正できる。走りながら『この感じね』と修正ができるのが価値。また、履き心地がいいので、世界ででているスマートシューズの中で一番走れると思う」と語った。
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