ペイノアは7月21日、アーティスト向けの制作費前払いサービス「PayNOAH Creation」のベータ版と、福利厚生プログラム「PayNOAH PASSPORT」の提供を開始したと発表した。
PayNOAH Creationは、資金面で制作活動が制限されているアーティストを対象に、「才能」と「可能性」を担保に、コンテンツ制作費やイベント制作費、プロモーション費などの制作費を前払いで受け取れるサービス。アーティストのカテゴリなどは特に制限なく、音楽からイラスト、動画クリエイターなど幅広く受け付けるという。
資金の受け取りは2パターンあり、制作するものの売上の一部を前払いで受け取れる「プロダクションアドバンス」と、既存の売り上げの一部を前払いで受け取る「ロイヤリティアドバンス」(初期は「TuneCore Japan」の売り上げのみが対象で、今後は種類を拡大する予定)を用意。
利用料については、年間9380円の利用手数料に加え、プロダクションアドバンスが前払い金額の20%、ロイヤリティアドバンスでは前払い金額の5%が発生する。また、前払いには事前審査が必要となり、アーティスト活動で年間50万円以上の収益があるか、すでに1年以上活動を続けているかなどが対象になるという。なお、制作物の権利については、100%アーティスト側に帰属する。
また、PayNOAH Creationを利用したアーティストへの特典として、契約書サポートと無料弁護士相談の2つのサポートを用意。
契約書サポートでは、制作活動の際に利用頻度の高い契約書フォーマットを無償で提供するほか、マネジメント関連契約、著作権関連契約、会場使用契約などの制作全般に関わる基本的な契約書テンプレートを提供する。無料弁護士相談では、弁護士による30分の個別電話相談が受けられる(契約書の改変や弁護士への正式依頼は別途費用が必要)。
PayNOAH PASSPORTは、ペイノアユーザーを対象とした福利厚生プログラム。アーティスト活動をブーストする、各種提携サービスが格安で利用できるというもの。
例えば、Addictoneのギター/ベースのカスタムオーダーが割引になるほか、CAMPFIREによるクラウドファンデイングの企画立案におけるサポートなどが受けられる。さらには、COMPによる試供品やカップなどの供与(グループの場合人数分)、Fullestによるアーティストの海外展開支援(英詞のチェック&発音チェックなどが割引)などが用意されている。
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