Samaira Mehta(サマイラ・メフタ)さんは高い目標を持つ12歳の少女だ。「Yes, 1 Billion Kids Can Code」の発起人で、ボードゲームを手掛けるCoderBunnyzの最高経営責任者(CEO)を務めるMehtaさんは、自分が大学を卒業する2030年頃までに、10億人の子どもがコーディングできるようにしたいと思っている。
新型コロナウイルスの世界的流行という脅威により、ワークショップの開設という夢は萎んだが、寝室の壁にテープで貼った言葉がMehtaさんの目に飛び込んできた。「雨が降ったら虹を探して、暗くなったら星を探して」
前に進む唯一の方法は、室内で過ごすすべての時間を利用して、コーディングと人工知能(AI)に関する教育を人々の家に直接届けることだとMehtaさんは考えた。母親と共同で創設したCoderBunnyzを通じて、カリフォルニア州サンタクララに住む中学生のMehtaさんは、コーディングの基本概念を教える「CoderBunnyz」と、AIの原理に焦点を絞った「CoderMindz」という2種類のボードゲームを販売している。同社は今後、AIとコーディングを扱うオンライン講座も世界中で無料提供する。Mehtaさんは、「BossBiz」という新しい構想も始動しようとしている。BossBizは、世界各国の起業家と協力して会社を設立する方法を子どもたちに教えるプログラムだ。
Mehtaさんはビデオ会議サービス「Zoom」を通じた取材で次のように語った。「これが思ったよりもずっと速いペースで目標を達成するのに役立っていることが分かってきた。実際に足を運ばなくても、もっと多くの場所にリーチできる」
Mehtaさんは任務の一環として、Google、Microsoft、Intelなどの企業でコーディングに関する子ども向けワークショップを150回以上指導してきた。世界最大のモバイル見本市「Mobile World Congress」など、50を超えるカンファレンスで講演もしてきた。
BossBizでは、Mehtaさんや他の専門家が若者にメンターシップと支援を提供する。参加者は起業するのに必要なことを学び、最大1000ドル(約10万7000円)の企業資金を勝ち取るチャンスも与えられる。このプログラムは米国太平洋時間7月13日~24日の午前8時~9時30分に開催され、8歳以上なら誰でも参加可能だ。参加費は10ドル(約1070円)で、「Yes, One Billion Kids Can Code」の活動に使われる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果