アフリカ諸国で投資活動をしているサムライインキュベートアフリカは7月9日、Samurai Africa Fund 2号がナイジェリアの家事代行スタートアップであるEden Lifeに出資すると発表した。金額は非開示だが1000万円以上の規模と見られる。
同社によると、公共交通機関が未発達かつ、渋滞がひどいナイジェリア・ラゴスでは、通勤するのにも片道で2〜3.5時間かかり、日々の疲労から休日を含めて家事もままならない人が少なくないという。しかし、盗難や誘拐など犯罪懸念もあり、信頼して家事代行を依頼できる人が見つからず、アウトソーシングできない現状があると説明する。
Eden Lifeは、そうした多忙なビジネスパーソン向けの家事代行サービスを提供するナイジェリアのスタートアップ。アプリを使って食事や洗濯、掃除など依頼したいタスクを指定し、Eden Lifeのコンシェルジュ1名とコミュニケーションするだけで、月間平均約100ドルで安心・安全に家事代行が依頼できるサービスを提供している。
サムライインキュベートアフリカは、2018年にアフリカでの活動を開始してから、創業期スタートアップをメインに出資・成長支援をしている。今後、新興国における雇用創出により豊かな国を増やすことを目指していく中で、現在組成中のSamurai Africa Fund 2号の出資第1社としてEden Lifeが選ばれたという。
なお、Eden Lifeは、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏やMicrosoft創業者のビル・ゲイツ氏など、世界で成功している起業家がリミテッド・パートナーやアドバイザーとして支援するシードVC「Village Global」のアクセラレーターにも参加している。Samurai Africa Fund 2号の今回の出資は、Village Globalや他海外VCと同じラウンドでの出資になるという。
同社によると、組成中のSamurai Africa Fund 2号による出資・成長支援を開始したが、ファイナルクローズまで引き続き出資者を募集するとしている。
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