東京地下鉄(東京メトロ)は、車いす利用者や高齢者などのスムーズな駅利用や駅構内の移動、車両の乗り降りを支援するため、関連情報をまとめて提供するウェブサイト「スムーズメトロ」を7月8日に開設した。今後、公式アプリ「東京メトロアプリ」リニューアルに合わせ、経路検索結果からスムーズメトロの利用駅ページを確認できるようにする予定。
スマートフォンなどでスムーズメトロをアクセスすると、バリアフリー移動経路、ホームと車両床面の段差と隙間、車いす対応トイレなどに関する情報が調べられる。東京メトロは、主にベビーカー利用者の利便性向上目的でウェブサイト「ベビーメトロ」を2019年8月より本格運営しており、スムーズメトロは、ベビーメトロの「姉妹版」に相当するという。
スムーズメトロでは、東京メトロの各駅について「駅情報」「乗車位置」「地図・構内図」が確認可能。各項目で調べられる情報は以下のとおり。
駅構内の移動ルートについて、車いすなどで移動しやすいバリアフリー移動経路かどうかを「◎」「○」「△」「×」の4段階で示す。◎はエレベーターとスロープで移動可能、○は駅係員の対応で移動可能、×は移動できない、となる。△は路線やホームによって状況が異なり、「ホーム別情報」ボタンをタップすると詳細が表示される。車いす対応トイレへのバリアフリー移動経路についても、◎、○、△、×で状況が示される。
また、各駅で列車の乗り降りがしやすいかどうかが、ホームの車両床面の段差および隙間に関する評価で調べられる。具体的には、国土交通省が公表した、車いす利用者が単独乗降しやすい段差(3cm)と隙間(7cm)という目安値を基準にして、◎はすべての対象箇所で目安値を満たしている、△は対象箇所で目安値を満たしている箇所がある、×は対象箇所で満たしていないとなる。
エレベーターの利用や乗り換えに最適な乗車位置を駅ごとに案内する。さらに、車いすスペース付き車両でホームとの段差と隙間が目安値を満たしている箇所を、矢印で表示する。
駅全体の構造が分かる構内図に、バリアフリー移動経路、駅係員の対応で移動できるルート、車いす対応トイレを表示する。さらに、駅周辺地図にエレベーターの位置を示し、その位置をタップすると最寄りの出口番号を表示する。バリアフリー移動経路が整備されていない駅の場合は、駅係員の対応で移動できるルートを示す。
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