配車サービスなどを展開するUberが米国時間7月6日、デリバリー分野で競合するPostmatesを買収することで合意したと発表。買収額は26億5000万ドル(約2860億円)で全額株式交換による買収となる。Bloombergが先に報じていたこの買収を通じて、Uberは食料品や日用品などのデリバリー事業の拡充を狙う。
新型コロナウイルスの感染拡大で、多くのレストランが店内飲食を休業する中、Postmates、UberEats、DoorDash、Grubhubといった料理の配達サービスや持ち帰りサービスを利用する人が増えている。その一方で、Uberの配車事業は新型コロナウイルスの感染拡大による深刻な影響を受け、利用件数は4月中旬に最大で80%落ち込んだ。Uberは、5月に数千人規模の人員削減を実施したほか、複数のサイドプロジェクトを中止し、フードデリバリーおよび配車サービスの分野に専念すると述べていた。また同社は「Uber Direct」と「Uber Connect」という2つの新しいデリバリーオプションも導入した。
Uberは、Postmatesの買収について「Uber Eats」を「大いに補足するもの」となるとしている。同社によると、Postmatesは中小規模の店舗と多く提携しており、その顧客層は、Uber Eatsを一般的に利用する顧客層よりも幅広いという。さらに、Postmatesは「whatever-you-can-think-of」(思いつくものすべて)と称するデリバリーアプリを提供し、レストランの料理だけでなくさまざまな商品のデリバリーも行っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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