Microsoftは、Windows Updateを利用してChromiumベースの新しい「Edge」ブラウザーの配信対象を拡大しようとしている。6月に一部のWindows 10ユーザー向けにWindows Updateを通じて新版Edgeの配信を開始している。米国時間7月30日以降の数週間以内には、Windows Updateを通じて一部の教育およびビジネスユーザーに新版Edgeの配信を始める見込みだ。
Microsoftは、どの教育およびビジネス用PCに新しいEdgeブラウザーを自動配信するかについて、6月30日付けのブログで以下のように説明している。
「2020年7月30日以降、教育およびビジネスに利用されているWindows 10デバイスについては、Windows Update経由でMicrosoft Edge Legacy(旧版のEdge)を新しいMicrosoft Edgeブラウザーにアップデートする。今回のアップデートは、『Windows Update for Business』(WUfB)または『Windows Server Update Services』(WSUS)によってアップデートされる教育およびビジネス分野のデバイスには影響しない。アップデートは、新学期に間に合うようにまず教育用デバイスを対象とする。ビジネス向けの予定については後日お知らせする」
幼稚園から高校までの教育機関のユーザーは、教育用に設定するためにさらにいくつかのステップを踏む必要があるが、それ以外は、新しいEdgeを入手するのにユーザー側で「操作は一切不要」だ。
Windows 10ユーザーは1月以降、新しいEdgeブラウザーを手作業でダウンロードできるようになっていた。だが、MicrosoftがWindows Updateを通じて自動配信し始めたのは、ここ数週間ほどのことだ。
Microsoftは、新版Edgeの使用を希望しない企業や導入の準備が整っていない企業のために、「Blocker Toolkit」を提供している。Chromium版EdgeはOSとは別にダウンロードして導入できるアプリなので、インストール後に気に入らなければ、Windowsの「設定」から「アプリ」の順に選択していけば、Edgeをアンインストールできる。
ただし、Chromium版Edgeへのアップデートに(手動でのダウンロードではなく)Windows Updateを利用するとアンインストールできなくなることが分かった。知らせてくれたThurrott.comのPaul Thurrot氏に感謝する。
Microsoftが6月30日付けのブログ投稿で述べているように、新版Edgeをインストールしても「Internet Explorer 11」はデバイスに残ったままだ。また、新版Edgeでは「以前に選択された既定のブラウザーを尊重する」という。
Microsoftによると、新版Edgeは「Windows 10 20H2」の一般提供が始まるとともに、自動でインストールされるようになるという。Windows 10 20H2は2020年内のリリースが予定されている。
新版Edge関係の他のニュースとして、Microsoftが以前発表した新版Edge向けの「Password Monitor」が、「Canary」チャネルと「Dev」チャネルの「Windows Insider」テスター向けにリリースされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス