Amazonが米国時間6月23日、CO2排出量を削減する方法を開発する企業に出資する新しいベンチャーキャピタルファンド「Climate Pledge Fund」の立ち上げを発表。同社はこの取り組みを通じて、気候変動対策に20億ドル(約2100億円)の資金を投じていく。
「まだ製品を開発していない新興企業から十分に確立された大企業まで、世界中のあらゆる規模とステージの企業を投資対象として検討する」と、Amazonの最高経営責任者(CEO)で創設者のJeff Bezos氏は声明で述べた。「各投資案件は、ゼロカーボン達成や次世代のために地球を守る取り組みを加速させる可能性に基づいて審査される」(Bezos氏)
Amazonは、環境保全のためのイニシアチブを拡大する取り組みを加速化させており、この新しいファンドはその一環。またBezos氏は2019年9月に、2040年までにAmazonのCO2排出量を実質ゼロにすること(カーボンニュートラル)を包括的な目標として掲げた一連のプログラム「Climate Pledge」を発表。6月なかばには、Verizon、Infosys、Reckitt Benckiserもこの誓約に署名していた。
カーボンニュートラルとは、Amazonやそれらの企業がCO2の排出を完全にやめるという意味ではなく、排出量と同量のCO2を環境から取り除くことを意味する。
その目標を達成するために、Amazonがなすべき作業はまだかなり多い。同社は23日、同社のCO2排出量が2019年に15%増加して、5117万二酸化炭素トンだったと報告した。
Amazonは同日、31件の発電所規模の風力/太陽光発電プロジェクトと、世界中の同社ビルに設置された60台の屋上太陽光発電システムにより、このままいけば、予定よりも5年早く、2025年までに自社事業で使用する電力が100%再生可能エネルギーになる見込みだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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