Amazonの最高経営責任者(CEO)で資産家でもあるJeff Bezos氏は米国時間2月17日、気候変動と戦うために100億ドル(約1兆1000億円)の基金「Bezos Earth Fund」を設立すると発表した。Bezos氏はInstagramの投稿で、世界の環境を保全、保護する上で役立つ「現実的な可能性を与えるあらゆる取り組み」に資金を提供すると述べている。
Bezos氏は、「気候変動は私たちの地球にとって最大の脅威だ。私は他の人々とともに、すでに知られている対策をさらに強化するとともに、私たち皆が分かち合うこの地球に気候変動が及ぼす破壊的な影響と戦う新たな方法を見つけ出したいと考えている」と説明している。
世界一の資産家でもあるBezos氏は、Amazonのさまざまな気候変動への取り組みを長年促進してきた。Amazonは、世界各地にある同社のインフラで再生可能エネルギー使用率を100%にするという長期的な目標の一環として、ウィンドファームとソーラーファームのプロジェクトを進めている。
2019年9月には、Bezos氏が「The Climate Pledge」という誓約を発表した。Eコマースの巨大テクノロジー企業である同社が、2040年までにカーボンニュートラルを達成し、パリ協定の目標を10年前倒しで実現するとしている。Bezos氏は、他の企業にもこの誓約に署名することを求めている。
さらにBezos氏は、カーボンニュートラルの目標を達成するため、新たに1億ドルを森林再生の取り組みに投じることや、配送用の電気自動車10万台を新たに導入することも発表している。また、世界各地にある同社のインフラで再生可能エネルギー使用率を、2024年までに80%、2030年までに100%にすると約束している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」