Facebookは6月16日、EC作成機能「Facebookショップ」を日本国内で提供開始すると発表した。
同サービスは、カスタマイズ可能なオンラインショップを無料(Facebookによる審査あり)で作成でき、Instagramなど同社が提供する他のアプリでも公開できるのが特徴。例えば、自社の商品からコレクション(カタログサイト)を作成したり、画面の色を変更してショップの雰囲気をブランドイメージに合わせて表現したりできる。
すでに、FacebookページショップやInstagramのショッピング機能を利用している企業は、自動的にショップに移行。メールやアプリ内の通知を受け取り次第、コマースマネージャを通じて、ショップの外観カスタマイズや商品を整理してコレクションが作成できる。
利用者は、ビジネス用途で作成されたFacebookページやInstagramのプロフィール、ストーリーズ、広告などからFacebookショップにアクセス可能。表示されたコレクションを見て、興味のある商品を保存したり、注文したりできるという。
また、WhatsAppやMessenger、Instagramのダイレクトメッセージ機能を活用でき、質問やサポート、配達の追跡をFacebookショップでコミュニケーションできるのが特徴。将来的には、チャット内で企業のショップを閲覧し、購入することもできるようになるという。
なお、Facebookショップは決済機能を持たず、企業が持つ外部のサイト(マーケットプレイスや自社ECサイトなど)に移動して購入することになる。Facebook Japanの広報部に確認したところ「決済機能の実装はいまのところ未定」とのことで、将来的な実装の計画はあるものの、FacebookショップのみでECを完結することは当面難しいようだ。この仕様は、Instagramのショッピング機能でも同様となる。
さらに、米国からの提供となるものの、Instagramの発見タブに「Instagramショップ」を2020年夏に実装予定。ショッピング機能を使っているブランドを紹介する公式アカウント「@shop」のコレクションから、お気に入りのブランドやクリエイターが選んだ商品の閲覧、美容やインテリアなどカテゴリ別でのアイテム検索、気に入った商品の購入という体験が、すべてInstagramショップで楽しめるようになる。
2020年後半には、発見タブの上部にあるナビゲーションバーに新しいタブを追加。ワンタップでInstagramショップにアクセスできるようになるという。
今後同社は、簡単にリアルタイムで商品を購入できるように、ライブショッピング機能の導入にも取り組む。これにより、ビジネスやブランド、クリエイターは、ライブ配信前にFacebookショップ上のカタログから商品をタグ付けでき、ライブ動画の画面下部に表示される。タップすると詳細を確認でき、そのまま購入可能だ。
なお、ライブショッピング機能は現在、一部のビジネスとFacebookおよび、Instagram上でテストをしており、今後数カ月以内に広く展開していく予定。加えて、地元のカフェのポイント券のようなロイヤリティプログラムをFacebookアカウントと連携する方法もテストしている。
同社では、オンラインで商品を販売するために中小ビジネスが必要とするサポートを提供すべく、ビジネスの起業や経営、事業をオンラインへ移行するときに役立つ強力なツールを提供する、Shopify、BigCommerce、WooCommerce、ChannelAdvisor、CedCommerce、Cafe24、Tienda Nubeや Feedonomicsなどのパートナー企業とより密接に連携していくという。
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