新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染ルートは、ウイルスの入った飛沫を吸い込んだり、ウイルスの付着した手指で顔を触ったりすることだとされている。そのため、接触感染に対する用心は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の防止効果が大きい。
ところが、顔に触れないことは意外と難しい。ある研究によると、1時間に16回以上も触るそうだ。無意識に触ってしまうので、意思の力だけではどうにもならない。
そこで、手を顔に近づけると警告してくれるウェアラブルデバイス「Aware」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Awareは、服の襟元や胸元に取り付けるバッジ型デバイスと、手首に装着するリストバンド型デバイスを組み合わせたシステム。バッジには磁石が組み込まれており、バッジに近づけられて磁力を検知したリストバンドが振動する仕組みだ。手で顔を触ろうとすると警告されるので、手指を介した接触感染を防げる。
バッジとリストバンドだけで機能する仕組みなので、スマートフォンなどのほかのデバイスは不要。面倒な設定作業も必要なく、装着するだけで接触感染の防止につながる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月20日まで。目標金額の2万ユーロ(約241万円)に対し、記事執筆時点(日本時間6月17日11時30分)で2198ユーロ(約26万5000円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと3日ある。
Awareの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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