Microsoftは米国時間6月16日、「Windows 10」の次期機能アップデートである「Windows 10 20H2」の初のテストビルド「Build 19042.330」を「ベータチャネル」でInsiderテスター向けに公開した。ベータチャネルはこれまで、「スローリング」と呼ばれていた。
Microsoftは、20H2が「厳選した機能」を対象にしたものになるとしている。つまり小規模な累積アップデート型のリリースになるということだ。同社は20H2をリリースする際には、新しい「Chromium」ベースの「Microsoft Edge」ブラウザーを含めると述べている。今回のビルドには「KB4557957」の修正とともに、新しいEdgeブラウザーが含まれている。
「Windows 10 19H1」が稼働しているマシンに「Windows 10 19H2」をインストールする場合と同様に、20H2のインストールは「Windows 10 May 2020 Update/2004」が稼働している場合、迅速に完了する。(May 2020 Update以前のバージョンのWindows 10を利用している場合は、20H2のリリースは通常のようにより大規模なアップデートとなる)。
またMicrosoftは、Windowsの機能アップデートの名称の付け方をシンプルにするとしている。秋のアップデートが一般提供される際には、2020年の後半という意味合いで20H2という名称を維持する。これまでのような年月を表す名称(1909や2004など)は使わないようだ。コンシューマー向けには今後も「May 2020 Update」のような「親しみやすい」名称を利用していくとしている。
Microsoftは20H2の機能アップデートについて、主にパフォーマンスの改善や品質の向上にフォーカスしたものになるとしている。
同日に公開されたこのテストビルドは、ベータチャネルのInsiderテスターが「検索」することで入手できる。つまり、[設定]−>[更新とセキュリティ]−>[Windows Update]と進み、20H2のダウンロードとインストールを選択する必要がある。このビルドを一度インストールしたテスターは、Windows Updateを介して定期的に20H2のアップデートを入手できるようになる。新たなベータチャネルのユーザーであっても、20H2のダウンロードとインストールを選択していない場合、新機能は提供されない。
Microsoftは、19H2をテストする際に採用していたアプローチに戻ることなく、この新たなアプローチでテストビルドを提供していこうとしている。Microsoftは19H2のテスト時に、特定のInsiderに対して機能を無効化したビルドをリリースし、残りのInsiderに対して機能を有効化したビルドをリリースしていた。同社は20H2のビルドをインストールしたテスターに対して、新機能が利用可能になり次第、提供していくことになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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