Intelは米国時間6月10日、「Lakefield」の開発コード名で知られてきたプロセッサー、「Core i5-L16G7」と「Core i3-L13G4」を正式発表した。Qualcommのプロセッサープラットフォームと同様に、「Windows」搭載PCのバッテリーが丸一日充電不要になることを目指している。この新Core発表は、AppleがIntelに別れを告げ、「iPhone 11」などで採用する「A13 Bionic」のように、Armベースの独自プロセッサーを「Mac」向けに開発すると報じられた矢先に行われた。
Lakefieldはスマートフォンのプロセッサー同様、高性能コアと省電力コアを組み合わせ、より効率的なバッテリー使用のため、必要に応じてタスクをルーティングする。Intelは、これらをレノボの「ThinkPad X1 Fold」(2020年後半に出荷予定)やサムスンの「Galaxy Book S」などの斬新なデュアルスクリーンや折りたたみデバイス向けに推進してきた。Galaxy Book Sは現在Qualcommチップを搭載しているが、6月からIntelモデルが提供される。Lakefieldがデュアルディスプレイの処理に適していることが主な理由だ。
Lakefieldのプラットフォームでは、Intelの3Dスタッキング技術「Foveros」と新しいパッケージオンパッケージ(PoP)メモリーを採用、パッケージサイズがかなり小さくなった。
しかし、これら10nmプロセスのLシリーズは、「MacBook Air」や「HP Spectre Folio」などの小型軽量PCが採用する14nmのYシリーズを継承しているようだ。新しいi5とi3は5コア、5スレッドで、熱設計電力(TDP)は7W。この2つのコアの違いは、クロック速度(i5がベースクロック1.4GHz/シングルコアターボ最大3.0GHz、i3がそれぞれ0.8GHz/2.8GHz)、および実行ユニット(EU)数(i5が64、i3が48)にある。Yシリーズも7Wだが、Lシリーズの待機電力は2.5mWと非常に低くなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス