Amazonの創設者で最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は米国時間6月7日夜、人種差別的でぶしつけなメールを送りつけてきたある顧客を批判した。
「この種のヘイト行為にふたをすべきではない。白日の下に晒すことが重要だ」とBezos氏はInstagramでコメントし、その顧客から届いたメールのスクリーンショットを投稿した。そのメールの内容は、Bezos氏が「Black Lives Matter」(黒人の命は大切だ)運動を公に支持していることへの不満を述べたものだった。Amazonは、戦没者追悼記念日にあたる5月25日に警官に拘束されて亡くなったGeorge Floydさんに敬意を表して、自社のウェブサイトに「Black Lives Matter」というバナーを掲載していた。
Instagramの投稿でDaveという名のみが確認できるこの顧客は、人種差別的な発言を交えながら、Bezos氏の姿勢に抗議して自身の注文をキャンセルしたと述べ、Amazonとの取引関係を終わりにすると言い放った。また、AmazonがBlack Lives Matter運動を支持し続けるなら、さらに多くの顧客が自分と同じことをするだろうとほのめかした。
このメールに対し、世界一の資産家であるBezos氏は次のように応じた。「Dave、君のような顧客とは喜んで縁を切る」
Bezos氏は6月5日にも、別の顧客から届いたメールをInstagramで公開している。Macyと名乗るこの顧客は、AmazonがBlack Lives Matterというバナーを載せたことを非難し、「ALL LIVES MATTER!」(すべての人の命が大切だ!)と述べていた。Bezos氏はこのメールに対し、Black Lives Matterという言葉は他の命が重要ではないことを意味するわけではなく、人種差別に反対し、黒人が警官と対面したときのリスクが不当に高い現状に抗議するものだと返信している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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