Facebookは米国時間6月4日、表示されるニュースの提供元を明確にする取り組みとして、国の支配下にあるメディアにラベルを付けると発表した。こうしたニュースソースは「メディア組織の影響力と国家による戦略的支援を兼ね備えている」ことが理由だという。夏から、こうしたメディアが配信する有料広告にもラベル付けを開始する計画だ。また米国では、11月の大統領選挙を前に外国からの干渉を防ぐため、こうしたメディアによる広告を禁止する。
ラベルは世界中で適用され、「広告ライブラリ」ページ、Facebookページ、「ページの透明性」セクションに表示される。米国では今後1週間ほどでニュースフィードにも表示されるようになる。
ラベルを表示する報道機関を選別するため、Facebookは世界中のメディア、ガバナンス、人権の専門家65人以上と協議した。専門家らは各メディア組織について、基本方針、所有構造、編集指針、ニュース編集室のリーダーやスタッフ、資金源や収入源、説明責任の体制、報道の独立性を守る国家の法律を調査した。
Facebookは、「国の支配下にあるメディアに関する当社の定義には、単に財務上の支配や所有の状況を確認することだけでなく、政府が行使する編集権限を確認することも含まれる」として、「編集の独立性を確保するための保護措置が十分に講じられていると判断すれば、ラベルは適用しない」と述べた。
4月には、米国でフォロワーの多い米国外のFacebookページやInstagramアカウントを対象に、位置情報を試験的に追加した。投稿やページを上にスワイプすると、「This account and many of its followers are based in different locations(このアカウントとフォロワーの多くはさまざまな地域に所在している)」「Account based in Brazil(アカウントの所在地:ブラジル)」などのメッセージが表示されるようになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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