任天堂の「amiibo(アミーボ)」は、各種キャラクターのフィギュアやカードにNFCチップを搭載したグッズ。ゲーム機に置いたりかざしたりすることで、遊び方の幅を広げられる。
その任天堂が、柔らかい“ぬいぐるみ”へICタグを安全に仕込む技術を考案。この技術を特許庁へ出願したところ、5月28日に「玩具」(公開特許番号「特開2020-78592(P2020-78592A)」)として公開された。出願日は2月25日。
この特許は、外被が柔らかな、 ぬいぐるみ型の玩具へICタグを組み込む技術を説明したもの。ぬいぐるみに外から力を加えられるとICタグの破損につながりかねないが、このICタグに比べ折れ曲がりにくい補強部材を設けることで、ICタグを守るというアイデアだ。
ぬいぐるみは一部が平面になっていて、ICタグ用リーダーライターに置くことが可能。特許のなかでは、この玩具を「座らせたり」してリーダーライターにかざし、ICタグから情報を読み出したり、ICタグに情報を書き込んだりするという。
さらに、任天堂はこのぬいぐるみ型玩具を実現するのに必要な構造や素材についても説明している。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
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